深田久弥さんの
日本百名山より
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この北岳の高潔な気品は、本当に山を見ることの好きな人だけが知っていよう。
北岳は形がスッキリしていて、清秀な高士のおもかげがある。
南の間ノ岳や農鳥岳から見ても立派であるが、少し近すぎる。
むしろ北の駒ケ岳やアサヨ峰まで退いて望んだ時の北岳の姿は、
まさに絶品である。
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甲斐駒ヶ岳の登山道からの北岳
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白根御池小屋で、私も
30分ほど雨を眺めていましたが
止みそうもないので、本降りの中
肩の小屋目指して出発します。
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白根御池はガスでけむり
降る雨粒でたくさんの波紋が
白く広がります。
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二股の分岐を右に
草滑りを上って行きます。
名前の通り、樹木が少なく
草が目立ちます。
花の季節ならと思わせる
枯草もありますが
秋雨の中、岩が露出した急な坂を
一歩ごとに高度を上げます
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標高が2500mに近づくと
運動量との連動が外れたように
心拍数がすぐに上がるので。
少し歩いて立ち止まりを繰り返し
歩くペースを落とます。
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富士山でもこのくらいの高さから
きつかったのを思い出し
甲斐駒ヶ岳や仙丈岳では
それ程でもなかったことを考えると
疲労して高所に来ると
身体に負担が大きいのかも知れません。
標高3000mの肩の小屋で
高山病にかからないように
後から来る人に道を譲りながら
ゆっくりと進みます。
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辺りの樹木は高山らしくなり
横に伸びたような木は
ダケカンバでしょうか?
ちゃんと確認する余裕がありません。
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白根御池から1:30で
鹿などからの食害を防ぐフェンスが
始まりました。
標高は2600m弱
気温は13℃まで下がりましたが
体を動かしているので、寒くはありません。
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見上げると
小太郎尾根の稜線が見えてきました。
長かった上りの終わりが見えた
気がします。
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傾斜が緩み、階段も優しい角度です。
草紅葉がきれいに広がり
天気が良ければ大展望のはず。
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白根御池から
2時間10分で小太郎尾根の分岐です。
風速10mを超える冷たい風が
吹き始めました。
気温は12℃ですが
体感温度=気温-4×√風速 により
いきなり0℃の環境になりました。
雨が降っているので
着替えもままならず
手袋だけして寒さを我慢します。
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1か所だけ岩場があり
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分岐から30分で
北岳肩の小屋に到着です。
よく写真に撮られている小屋の前で
斜めに降る雨が写っていました。
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すべてがびしょ濡れの状態で
まず土間で濡れているものの水分を拭き
着替えをしてから、
乾燥室に濡れたものを全部吊るしました。
乾燥機は石油ストーブが1つで
火力が弱く
あまり温まっていなかったので
ひどく濡れたものは翌日になっても
ほとんど乾いていませんでした。
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雨は翌日の朝まで降り続きました。
2日目は
北岳山荘に予約を入れてありましたが
雨で展望が期待できないのと
着替えがほとんど乾かなかったため
キャンセルして、
北岳登頂もせずに、下山しました。
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お弁当も頼んでいたので
下山してからいただきました。
中身はいろいろ入っていて
豪華なものでしたが
山小屋の食事と似たような味で
食欲がでませんでした。
次回は、カップラーメンを持参して
空の水筒にお湯をもらい
味変を楽しみたいと思います。
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YAMAPのデータ
移動距離:9.5㎞
標高差:上1570m・下1581m
上り:広河原→(2:20)→白根御池→(2:40)→北岳肩の小屋
下り:北岳肩の小屋→(1:25)→白根御池→(1:50)→広河原
なんとか10:00のバスに間に合いましたが
タクシーの方が早かったので、結局
タクシーに乗せてもらい帰りました。
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この日の歩数
1日目:12974歩
2日目:15418歩
長時間歩いたにもかかわらず
驚異的な少なさでした。
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次回は必ず、晴れの日に来ます。
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end