山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

六十里越登山口~南岳☆鬼ヶ面山@新潟百名山24

2024-11-17 | 〇新潟100名山(中越)
浅草岳から秋を満喫し大満足でしたが
その翌週も晴れの天気予報になったので
鬼ヶ面山からの浅草岳を見たくて
11月初旬に再び
魚沼の入広瀬に向かいました。
鬼ヶ面山への登山口は
新潟と福島の県境である六十里越トンネルの
すぐ脇にある20台くらいが止まれる駐車場から
始まります。

先客は1台ありましたが
登山の途中ですれ違う人がいなかったのに
帰りには車がありませんでしたから
この日、鬼ヶ面山に登ったのは
私一人ということで
先週の人出が多かった浅草岳と対照的な
山行になりました。

このルートにトイレはありません。
水を補給する必要がなかったので
水場のマークは確認できていません。
六十里越の由来は
魚沼と奥会津を結ぶこの道が厳しくて
6里(24km)が60里にも感じたから
だそうです。(新潟観光ナビより)

秋の青空が広がり
気温は15℃で快適だったのですが
上り始めると
道路に沿った谷状の地形から
冷たい風が吹き始め
ウィンドブレーカーを羽織りました。

登山道は林の中を
笹がきれいに刈り払われて
土の上に落葉が積もり
それを踏む人も少なく
フカフカした歩きやすい道です。

たまに見事な紅葉もあり
高度が上がったので
散歩に来たように快適です。
冷たい風も治まりました。
登山口から30分で
六十里越の最高点の分岐です。

真っすぐは奥会津で
左折すると鬼ヶ面山や浅草岳です。
標識は浅草岳になってます。

ここから浅草岳までは、ずっと
新潟県と福島県の県境になります。

少し上ると送電線の鉄塔があり
広場のようになっていて
すすきの向こうに福島の山並みが見えます。

ウィンドブレーカーを脱いで
甘いものを口に入れて
小休止にしました。
誰もいないので静かです。
熊避けの鈴を持ってくれば良かったとか
ヤマレコの音声ガイドをオンにするとか
何の音もしないので、不安になります。
鳥の鳴き声さえありません。
広場の上はまた林の中です。

六十里越分岐から30分で
マイクロ反射中継局です。

電源開発の持ち物のようです。
標高は1125m
だいぶ登ってきました。
気温は20℃まで上がり快適です。
ここからは鬼ヶ面山が
こんもりと盛り上がって見えます。

山頂は左、南岳が右のボッチです。
浅草岳から見た崖の面が表とすると
裏側は穏やかな姿です。

電力会社の作業車が通るような
広くて平らな傾斜の少ない道を行くと

登山道は右に折れて
緩い上りになりました。

新潟百名山のガイドブックによれば
この辺りは雪解けとともに
絶え間なく花が咲いているそうです。
日当たりがいいので
気持ちよく歩けます。
樹木が低くなると、右手に
田子倉湖が見えてきました。


前方の視界が開けて
南岳の岩壁が現れると

登山道の右側は
切れ落ちた崖になりました。
マイクロ波中継局から1時間で
南岳に到着です。

山頂は360度見渡せる展望台でした。
特に

今日の目的地である鬼ヶ面山と
その右に、浅草岳がどっしりと
裾野を広げていました。

ここからは
右側は崖の道が続きます。
つづく