事前に調べた山の天気予報では
この日は霧で展望がないという情報から
空木岳山頂で20分程の休憩後
晴れるのを待たずに下山します。
*
池山尾根は高低差2000m・
歩行距離10㎞を、ほぼ同じ傾斜で
下り続けると予想していました。
林道終点まで車が入れると
高低差500mを短縮できるのですが
駒ヶ根市のHPには、ゲートが閉まり
立ち入り禁止になっている
という情報がありました。
∨
空木岳からの下山ルートの地図は
約1時間ごとに経由地点の表示があり
下山のペースと残りの距離が
分かり易く、このガイドブックの
気に入っているところです。
*
東に向って下山を開始するとすぐに
空木駒峰ヒュッテがあり
天気が良ければ
尾根道を選ぶところですが
地図の通り右の空木平に下ります。
∨
残念ながらこの辺りでは紅葉も終盤となり
沢のように石がゴロゴロの道を下り
傾斜が緩み、草原が広がると
山頂から45分で
空木平避難小屋に到着です。
小屋の中には誰もいません。
テント泊は禁止になりましたが
テントが張れる小さな広場も
まだ残っていました。
*
更に進むと、樹木が途切れて
遥下に街並みが見えたり
曲がりくねったダケカンバに
松の緑や紅葉のオレンジが
大岩が続いた千畳敷からの縦走路と
対照的で、秋の山に来たことを
思い出しました。
*
山頂から1時間で尾根道との
合流地点です。
丁度、上ってきた単独登山者が
休んでいました。
「駒石」を見に来たと強烈なオシで
私が尾根道を選ばなかったことを
後悔させてくれました。
木曽殿山荘の朝食時のテレビで
大きなニュースはなかったのに
その後、北朝鮮がミサイルを発射して
アラートが鳴ったとの情報をもらいましたが
山の中では隠れるところもありません。
*
尾根道と合流してからは、林の中を
緩めの傾斜の登山道を下ります。
すれ違いが多いと
時間がかかりそうでしたが
しばらく上りの人はいませんでした。
*
ヨナ沢の頭を過ぎ
傾斜がきつくなると
階段や橋が多くなり、そのおかげで
歩きやすい道が続きます。
∨
合流地点から1:20で
大地獄・小地獄の注意看板が
ありました。
長い下りなのでゆっくりと
歩いたので、遅いペースです。
*
長い階段や
クサリ場があり
緊張した道が20分ほど続いて
高低差のある九十九折の道を下ると
マゼナギに到着し、ここからは
緩やかな林間コースです。
登山道と遊歩道の分岐を
距離も時間も短い遊歩道を選択し
大地獄小地獄から1:20で
池山小屋分岐に到着です。
近道の遊歩道を選んだせいか
水飲み場にいる
学校の登山クラブらしい若者たちに
追いつきました。しかし
ロープ金具のシャンシャンという音は
すぐに遠のき、再び静かな山になり
∨
林の中の穏やかな道を50分で
池山林道終点の駐車場に到着です。
駐車場には
3台ほど車が止まっていました。
悪路も走れそうな車ばかりでしたので
特別な許可があったのかもしれません。
∨
再び、登山者用の道を下り
途中で何回か、
車が通れる林道を横切り
道が枝分かれして迷いそうな遊歩道を下り
スキー場の駐車場を横に見て
更に真っすぐ下ると
菅の台バスセンター500mという
方向指示標があり
道路が工事中で通行止めだったので
迂回路を通り
池山林道終点から1時間で
菅の台バスセンターに到着です。
登山地図アプリのYAMAPに
大変お世話になりました。
*
大地獄小地獄以外は穏やかな道で
距離は長いですが
きつい上りではないと思います。
稜線のコースにある岩場が苦手なら
池山尾根の往復も悪くないでしょう。
∨
1日目の歩数:17,821歩
2日目の歩数:25,556歩
*
上り:千畳敷駅⇒極楽平⇒濁沢大峰⇒檜尾岳⇒熊沢岳⇒木曽殿山荘⇒空木岳山頂
0:30 ⇒ 1:10 ⇒ 1:20 ⇒ 2:20 ⇒ 1:30
下り:空木岳山頂⇒分岐点⇒大地獄⇒池山小屋分岐⇒林道終点⇒旗の台バスセンター
1:00 ⇒ 1:20 ⇒ 1:20 ⇒ 0:50 ⇒ 1:00
上り合計:6:50
下り合計:5:30
*
中央アルプスの岩の多い稜線歩きを
満喫しました。
後半は視界が悪く、もう一度
晴れた日に歩いてみたいと
心残りの山旅でした。
∨
end
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます