1日目の最高峰である熊沢岳は
北側の大きな岩と急登の登山道と対照的に
南側は熊沢五峰と呼ばれる
小ピークが並ぶものの
登山道はハイマツに覆われて
穏やかになり、晴れていれば
今まで見えなかった
中央アルプス南部の山並みに
魅せられたことでしょう。
空木岳もすっぽりと
雲に覆われてしまいました。
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熊沢岳の山頂から少し進み
振り返る山頂から
進む先が
白く見えなくなるまで広がる
平坦な広い山頂広場から
ガスが次第に濃くなり
緩やかに下っていく道以外は
ほとんど視界がなくなり
ソニーのカメラα6400は
ザックにしまうことにしました。
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岩場の緊張から解放され
気が緩み、スローペースになって
熊沢岳より1:40で
東川岳に到着です。
ガイドブックには
ここから見る空木岳に圧倒される
とありましたが、何も見えません。
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写真だけ撮って
木曽殿山荘への急坂を下ります。
途中から、丸太を使った階段が整備され
山小屋が近いのかとホッとすると
雲が薄くなり、下の方に
山小屋の建物が見えました。
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空木岳との間の雲は
右から左に流されていて
少しずつ、薄くなっている気がして
荷物を下ろし、α6400を取り出して
待ってみることにしました。
すると、次第に視界が回復し
目の前に大きく
空木岳が姿を現しましたので
全貌が撮れるように願い
何回もシャッターを切りました。
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雲が晴れたのは10分くらいの間
だったと思います。山頂部分の雲は
完全には取れませんでしたが
思いがけず
幸せな時間になりました。
写真を切り取った空木岳山頂です。
迫力のある岩山です。
明日登ることを思い、気が引き締まります。
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再び空木岳が雲に隠れたので
ほんの少し下れば
東川岳から40分、熊沢岳から2:20で
木曾殿山荘に到着です。
大部屋1つに到着順で
寝る場所が決められました。
翌日、早い人の出発を見送り
遅い人の前に出発できましたので
空木岳山頂までストレスなく
上ることができ、気の利いた
システムだと感心しました。
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食堂に、日本百名山完踏を祝う
写真やアルバムがたくさんあり
空木岳を最後に残す人が多いことに
驚きました。今回登ってみて
最後まで取っておく気持ちのわかる
魅力の多い山です。
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今回の山旅から、もう一つ
アプリが加わりました。
YAMAPという登山地図アプリです。
無料で地図が2枚まで
ダウンロードできて
自分の現在地が確認できます。
上りではあまり道に迷いませんが
下りでは分岐点で進む方向がわかり
重宝しました。
初めての分岐が多い山では
心強い味方になりそうです。
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木曽殿山荘は鞍部にあるので
強い風が吹き続けていました。
ガスがかかり、外は真っ白なので
皆さん、消灯前に静かになりました。
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翌朝は、5時の朝食の後
空が明るくなり
早い人が出発して落ち着いた6時に
空木岳山頂に向って登り始めました。
風は治まりましたが
ガスで遠くは見えません。
昨日の晴れ間に見た記憶では
山頂近くまで、岩場ではなく
尾根道を九十九折に登っていく
はずです。予想通り
40分は順調に進みました。
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大きな岩が現れると
赤ペンキで第一ピークとあり
ここから幾つものピークがあることを
覚悟します。
(地図にある3番目の!マークです)
写真が段々と白くなりますが
レンズの前のガラスが曇ったので
実際はもっと視界がありました。
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恐竜の背中のような岩が続き
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傾斜がきつくて
足がかりのないところには
木製の階段や
鉄棒を曲げた手がかりが
整備されていますが
緊張する場面が続きました。
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岩の大きさが巨大になると
その先に見える三角の辺りが
空木岳山頂(標高2864m)でした。
木曾殿山荘から1:30です。
誰もいません。
何も見えません。
深田久弥さんの日本百名山では
雲で何も見えずという記述は
数えるほどです。どうしたら
晴天に恵まれるのか
聞いてみたかったです。
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つづく
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