山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

北沢峠~小仙丈岳☆仙丈岳@日本百名山№66

2024-07-21 | 66仙丈岳(初夏)
7月上旬の梅雨の最中
週間予報は日替わりのように
雨になったり、晴れになったり。
週末の直前になって
天気予報が良いほうに変わった日に
仙丈小屋の空きがあったので
迷わず予約しました。
仙丈岳は南アルプスでも
日帰りのできるフレンドリーな山で
山小屋泊にして更に気楽な行程です。
唯一の心配は
いつも使っている山岳天気予報が
1日目の午後は雨になっている
ことでした。
車で中央道を南下し
早朝のため、車の流れはスムーズで
仙流荘のある戸台のバス停には
6:40に到着しました。

混雑する始発のバスを避けて
8:30のバスに乗る予定なので
早めの到着です。予測通り、
バスは満席になることはなく
幸先のいいスタートです。

深田久弥さんの
日本百名山より
戸台までバスが入るようになった現今では、
その終点から赤河原の小屋まで歩いて、
そこから1日で頂上へ往復することができる。
昔は奥深い山に思われていた仙丈岳も、
今は南アルプスの中で一番取りつき易い山になった。
近い将来に野呂川と戸台川を結ぶ産業道路が開通するという話である。
その暁には北沢峠附近は賑やかな観光地になって、
ますます仙丈登山者がふえることであろう。

北沢峠のこもれび山荘では
なぜか青シャツの人が多く
くつろいでいました。

前日に山を登った人でしょうか?
9:05に仙丈岳への最短コースで出発です。

日帰りの人はもっと早く
山小屋泊の人はもっと遅いのか
前後に、登山者の姿はほとんどありません。
ルートの前半はコメツガやシラビソなどの
森の中の道で花も少なく
静かな山歩きです。


30分ほどで二合目に着く。

左から長衛小屋からの道が合流しています。
帰りは時間があったので
そちらへ寄り道してみました。
道端に「ファイト」の文字を
見つけました。

手書きの文字が元気をくれます。
三合目の看板は
朽ちた木の幹に抱かれていた。

四合目の看板は
ちゃんと支柱がありました。

足元の石がだんだん大きくなって
樹木の高さが低くなると
足元には
キバナノコマノツメ
マイヅルソウ
ゴゼンタチウバナなどが咲いていて

五合目は大滝ノ頭と名前の付く
馬の背ヒュッテへの分岐点です。

登山口から1:30かかりました。
標準タイムより少し速いペースです。
この先は少し傾斜がきつくなるようなので
小休止にしました。
何組かの下りてくる人たちを見送り
馬の背からの巻き道は楽だったとの
情報を得て
小仙丈岳への岩の多い急登に
取り掛かります。

足元の岩が大きくなり
ペースが落ちましたが

足元には
コガネイチゴや

ツマトリソウが咲き
5合目から30分ほどで

鎖の付いた岩に上がると、後ろに
甲斐駒ヶ岳の全貌が見えてきました。


六合目の看板の先は
少し平らな道があって
斜面の下の方に
山の色を変えるほどの白い花が
咲いていました。

面になって広がるたくさんの
ナナカマドです。
みごとな花盛りでした

そのほかにも道の脇に
イワカガミや
グンナイフウロが

咲いていました。

急な斜面をジグザグに

登っていくと分岐があり
左が小仙丈岳・右は仙丈岳とあり
迷わず、小仙丈岳に向かいます。

(右の板は割れて落ちています)
小仙丈岳の先で
右から合流する道がありましたので
右は、小仙丈岳の巻き道だったのでしょう。
右手に馬の背ヒュッテの
地味な屋根が見えました。

五合目から1:20で
小仙丈岳の山頂に到着です。

写真を撮る時間をかけたので
標準タイムより少しゆっくりでした。
目の前にある絶景の
小仙丈カールを眺め
大休止にしました。
つづく


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