山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

涸沢ヒュッテ~ザイテングラート~穂高岳山荘☆奥穂高岳@日本百名山№68

2024-09-26 | 68奥穂高岳(夏)
個人で山旅にきたなら
朝食を終えたら、一刻も早く出立するのが
私流なのですが、この日は
涸沢ヒュッテで日の出の後に出発です。
ツアーの売りとして
朝日の当たる岸壁は見てもらいたい
気持ちはわかります。
5時からの朝食を終えて
登山の支度をして5:20に集合場所へ

最初は暗く、雲がかかっていたのに
日の出とともに、晴れ渡りました。

涸沢の岸壁も暗くて
稜線には雲がかかっていましたが

日の出とともに、雲が引いて



点呼があり、ストレッチをして
出発時刻の6時には快晴となりました。

上りは涸沢パノラマコースで
ザイテングラートへ
下りは涸沢小屋経由です。

ザイテングラートとは岸壁の側面の支稜
主稜に対する側稜のこと
涸沢ヒュッテから北穂高岳に向けて出発します。

35年(1960年)8月の写真

現在と違い
テントが斜面に張り付くように
設営されていました。
平坦な所には大きな石があったのか
雪が残っていたのかは
他の写真でも判別できませんでした。
すぐに左折してパノラマコースです。

お花畑だったであろう草地や
大きな岩がゴロゴロの中を

緩い傾斜で
北穂高岳に向かって行きます。
涸沢小屋からの道と合流すると
Uターンして奥穂高岳向きになり
左手の前穂高岳と北尾根が壁のように
広がります。

一番右が主峰で北尾根は
熟練の上級者コースになります。

ザイテングラートの横顔が
大きくはっきり見えてきました。

柱状節理の上に低木の緑が張り付き
その奥の雲をまとった高い壁に挟まれて
緑の中を色とりどりの登山者が
列をなして登っていました。
手前の色が変わり始めた草地と
ミルフィーユ状態です。
涸沢ヒュッテから1:30で

ここを右に回り込むと
ザイテングラートの取付点です。

広場のようになっていて
岩場の準備がゆったりとできます。
最初は順調に進んでいきますが
次第に止まって待つ時間が増えてきます。

岩場の向こうに雲がかかって
針の山のような黒い山もあり
突然広がった青空に
これから登る岩壁


鎖場の横にはドーンと
北穂高岳

上って行く先は
岩だらけ

細い道を回り込むときの
前穂高岳

涸沢岳方向


奥穂高岳方向

雲が巻き付いてきました。

1時間以上かけて
穂高岳山荘に到着です。

行く先にはガスがかかって
これは暗雲なのか?
つづく


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