( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/42297647.html からの続き)
翌日の早朝。
啓輔は 道子の姿が 見えないことに気付き、慌てて 周囲を探し回る。
そのころ不動は 競技用車椅子で 朝のトレーニング中。
美由から不動に 携帯電話がかかってくる。
美由は、道子が行方不明だという 連絡があったことを告げる。
道子を探しに行かせて欲しいと 頼む美由。
不動は、それはサービス一覧にはない と言う。
怒って食いつく美由に、不動は言い放つ。
「だから、無料だ!」
不動は携帯を切って、車椅子を走らせる。
出社まで時間があることを確かめると、啓輔の家の方向へ行ってみる。
その間、美由や啓輔たちも 必死で道子を探している。
不動は 辺りを探しながら走る。
やがて、道端で老婆が しゃがんでいるのを見つける。
道子だ。
不動は 安堵の笑みを浮かべて、道子に近づいていく。
そこに 美由もやってくる。
道子が ふらふらと歩きはじめたとき、
後方から バイクのエンジン音が響く。
バイクは左右に傾きながら、道子のほうへ走っていく。
酔っぱらい運転か!?
不動は急いで 道子のほうへ走る。
バイクが蛇行して 道子は轢かれそうになる。
悲鳴を上げる美由。
不動は思い切って 車椅子でバイクに突進する。
バイクは 車椅子のバンパーに激突し、横滑りになって 火花を散らす。
間一髪で助かる道子。
車椅子は吹っ飛ばされ、不動は投げ出される。
泣き叫ぶ美由。
血吹雪が散り、不動は意識を失う。
(続く)