( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48254244.html からの続き)
自殺企図や自傷行為を起こす 極度のストレスが続いている時は、
入院治療で行動を防ぎ、サポートする必要があります。
ただし、入院の必要があるかどうかを 見きわめるのは、非常に重大なことです。
不必要な入院は 逆効果になったり、入院に依存するように なってしまいます。
自傷行為を減らすためには、次のようなことが挙げられます。
・前記の 自傷行為のプラスの意味を自覚し、
この目的を達成するための 別の上手な方法を考え出す。
・過去の自殺行動における、死ぬ意図の有無を判断する。
・自傷行為を起こす 「認知のゆがみ」 を修正する。
(例えば、 「自分は辛い感情に 耐えられない」 とか、
「辛さに対処するのは 自傷行為しかない」、といった 歪んだ認識。)
・自傷行為の結果、それを繰り返してしまう 自傷行為の影響を知り、
行為の強化のパターンを変えて、適切な行動を促す。
意識して起こした影響と、意図しなかった影響を 区別する。
弁証法的行動療法や 認知行動療法は、
自傷行為を減らすのに 効果があることが知られています。
(関連記事 http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45269689.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46473031.html )
これらの療法は、自傷行為への衝動や、それを行動化する 歪んだ認識を、
修正することをします。
患者の感情や経験は 意味や価値があるのだ ということを認識し、
感情のコントロールを高め、自己非難を緩和することを 目標にしています。
(続く)
[参考文献 : 「境界性パーソナリティ障害 最新ガイド」 星和書店 ]