「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

光市母子殺害事件 被告人質問(2)

2007年06月27日 22時30分09秒 | 光市母子殺害事件
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48536162.html からの続き)

 昨日に引き続き 弁護側の被告人質問と、

 検察側の反対尋問、裁判所による 追加質問が行なわれました。

 弁護側の質問に対する答では、弥生さんの幽霊を見て パニックになったとか、

 ドラえもんの四次元ポケットが 何とかしてくれるとか、

 およそ荒唐無稽で 不可解な供述を展開しています。

 ちなみに、元少年が読んだという 山田風太郎の 「魔界転生」 では、

 性交の儀式で 復活するのは男性であり、

 死亡した女性を生き返らせる 設定ではないということです。

 元少年は一審二審で、検察の 詳細な犯行経緯の 供述書をすべて認めています。

 公判という 公の場で認めたのですから、

 密室の取り調べ室で 強引に調書を取られたのとは わけが違い、

 極めて信用性が高いものです。

 何故 一審二審で 起訴事実を認めたのか、何故 今回それを翻したのか、

 合理的な説明をする義務が 弁護団にはあります。

 そうでなければ、今回の供述は 信じられないだけでなく、

 反省がないということで 更に死刑に傾くことになるでしょう。
 

 検察側からの反対尋問が始まると、

 元少年は それまでの饒舌で 早口な答え方が一変し、

「分からない」 「覚えていない」 を繰り返しました。

 弁護側の質問の答との 矛盾を指摘されると、

「質問する人が違えば、違ったニュアンスで 答えることになります。

 詳しくは説明できません。」

 と 強い口調で反論したとか。
 

 最後に裁判所が 追加質問を行ないました。

「弥生さんを通して 実母を見ていたという気持ちを、

 もっと具体的に 話してください。」

 元少年は言葉に詰まり、長く考えた後、

 それまでと同じことを 繰り返すだけだったといいます。

 弥生さんを生き返らせようとした ということに対しては、

「(暴行の後) 弥生さんの脈があるか 確認したんですか?」

「確認していません」

「どうして?」

「分かりません」

 これらの被告人質問で、裁判所の心証は かなり形作られたのではないでしょうか? 

 裁判所の常識は、国民の健全な常識と 一致すると信じたいと思います。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48579121.html
 
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