( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48015317.html からの続き)
シゾイド・パーソナリティ障害は、幼児期に豊かな愛情を 与えられなかったために、
人からの愛情や庇護を 期待しなくなってしまったのではないか と言われます。
ただ、大切に育てられても こういう性向を示す場合もあります。
最近では、遺伝的,生物学的要因が 大きいとも言われます。
ドーパミンが過剰で 過敏になってしまうために、
人との接触が 苦痛になってしまうのではないか と考えられています。
つまり シゾイド・パーソナリティ障害の人は、
感情が鈍麻だからではなく、敏感すぎるので 人と接するのを避けるわけです。
親がシゾイド的である場合も、子供はその環境を受け継いで
同じ傾向を 示すようになってしまいます。
ただし そういう親から生まれ育っても、シゾイドになるとは限りません。
シゾイドの人と接する時に大切なのは、親しくしすぎないということです。
シゾイドの人は 急に近づいて来られると、侵入されたように感じます。
フレンドリーなのは良いことだ という “常識” で接すると、
相手を混乱させてしまいます。
なれなれしくせず 淡々と接し、少しずつ 距離を縮めていくのがいいでしょう。
それから、本人のゆっくりしたペースを 大事にするということです。
シゾイドの人は、スピードはなくても 驚くほど辛抱強く、
堅実に歩んでいくことができます。
外見からはイメージできないほど、創造的な面もあります。
それを活かすためにも、本人のペースを 尊重することが大切です。
〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48084176.html