ミクシィの マイミクさんが教えてくれた、NHKの 1998年のドラマです。
心の傷を負った 二人の女性が、自分の生きる証を獲得していく 闘いの物語。
DVDなども 売っていないということで、
マイミクさんが 録画してくれたビデオを 貸してくれました。
残念ながら 前半が録画されておらず、その部分は マイミクさんのあらすじ説明と、
コピーしてくれた ネットのレビューで了解しました。
皆さんも観ることができないでしょうから、ネタバレの感想を書きます。 (^^;)
加藤玲子 (桃井かおり) は、いとこの矢島 (岸部一徳) と
AVビデオの制作をしています。
玲子は幼いとき 母親から虐待を受けており、
摂食障害になったり、引きこもったりしていました。
今も自閉気味で 人と関わることができず、
部屋には電話もなく、自分の殻の中に うずくまって生きています。
そこへやって来た 彩佳 (松尾れい子)、AVビデオに出たいと言うのです。
彩佳の手に 吐きダコ 〔*注〕 を見つけた玲子は、
彩佳に 自分と同じ姿を見て、出演を思い止まらせようとしますが、
彩佳の気持ちは変わりません。
〔*注: 心子にもありました。
過食嘔吐で 口に指を突っ込むため、手にできるタコです。〕
彩佳は、玲子と自分が同じだと見られることに 反発します。
自分は 玲子のように弱くはない、
傷ついているからビデオに出るのだ などと思われたくない、と訴えます。
そして、人との関わりを避けて生きている 玲子を批判するのです。
玲子は その言葉から逃げるように、耳を背けます。
NHK制作のドラマでもあるので、ベッドシーンは そのままは映しません。
松尾れい子の顔だけの映像で、彼女の痛烈な眼光が 観る者を射抜きます。
その苦しみの表情は、
自分のアイデンティティを掴むための 苦悩でもあるかのようです。
そして彩佳は、ビデオができ上がったら、
自分を苛めた 同級生や先生,親たちに それを送るのだと言います。
「これが私だ! 文句あるか!」 と 言ってやるのだと。
うずくまっていた 玲子の胸に、彩佳の絶叫が 突き刺さります。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/53448581.html