「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害が 急増しているのはなぜか -- 境界性パーソナリティ障害 急増の本当の理由

2009年11月14日 22時45分25秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 発症する要因として、 遺伝的要因と 環境的要因が考えられます。

 なりやすい傾向を 持った人に、

 不利な環境要因が加わって 発症しやすくなるのです。

 環境的要因としては 親子関係や養育歴が 最も大きいですが、

 社会的体験の影響も 無視できません。

 心が深く傷つけられる 体験や逆境は、

 境界性パーソナリティ障害の 発症要因となります。

 境界性パーソナリティ障害が近年 急増しているのは何故か、

 社会的要因が 浮かび上がってくるでしょう。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 ランディ・クリーガーさんは、 発症の原因というより、

 「リスク因子」 という 考え方をしています。

 何かひとつの原因で 発症するのではなく、

 いくつかの リスク因子が重なると、 または リスク因子の数が 多いほど、

 発症の危険性が 高まるということです。

 ある環境が BPDを引き起こすとは 決して言えません。

 虐待, 別離, 不適切な養育を受けた 多くの人が BPDを発症せず、

 逆に 一部のBPD患者は、

 これらの環境的リスク因子を ひとつも持っていないそうです。

 生物学的リスク因子と 環境的リスク因子の、 何らかの 決定的な組み合わせが、

 BPDを発症させる可能性が 高いと考えられています。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー, E・ガン (星和書店) より 〕

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