海外からの支援が 続々と届いていますが、
途上国からの支援も多いのが、今回の特徴だといいます。
アフガニスタンが2千万円、 ガボンが8千万円、
モンゴルは国家公務員全員が、 給与1~5日分を寄付することを
決めたということです。
さらにモンゴルでは、 孤児院が 生活保護金一ヶ月分を寄付したいと 申し出ました。
日本の大使館員は 一度それを断りましたが、 孤児院側は
「子供たちが、 そう言っているんです」 と言ったそうです。
モルジブでは、 国営放送が 義援金を募る24時間テレビを放送し、
また大統領が呼びかけて ラジオ番組も流されました。
というのは、
日本のODA (政府開発援助) がモルジブに 護岸工事を行なったことによって、
2004年スマトラ島沖地震の 津波が押し寄せたとき、
一人も死者が出なかったのです。
モルジブの人は 子供でも誰でも それを知っており、
「日本ありがとう」 と 感謝しているそうです。
あるスリランカ人は、
スマトラ地震のとき 真っ先に助けに来てくれたのが 日本人だったと言って、
被災地で 4000人分のカレーの 炊き出しをしました。
ケニアの寒村で、 日本人の保健指導員の下に、
現地の住民が 「これは日本の被災者に 役に立つでしょうか?」 と、
村で取れる 数少ない作物である 豆を持ってきたそうです。
村では 食料も満足にない中、 ラジオで日本の被災を知って 何かできないかと、
自分たちの食べるものを 送ろうとしたのです。
指導員はさすがに、
「大丈夫です。 気持ちだけ受け取らせてもらいます」 と 伝えたということです。
スペインの7才の女の子が、
乗馬のために貯金していた 60ユーロ (約7000円) を、
「日本の人のために 使ってください」 という 手紙と共に寄付しました。
こうした活動が 各地で起きているのです。
日本は 今年の人道的支援が 世界3位という援助大国ですが、
被援助国としても スーダンに次ぐ2位となりました。
世界の人は 本当に相身互いです。
このことを忘れずに、 苦しいときに 助け合っていきたいものです。
〔 朝日新聞, TBS 「ひるおび!」 より 〕