注意をそらす方法を学んだところで、
今度は 自分を落ち着かせる方法を学ぶ、 第2のステップになります。
リラックスした状態では、
脳が問題に対処するための 健康的な方法を考えつきやすくなります。
これから挙げるのは、 五感を利用したリラクセーションです。
これは人それぞれ異なるものです。
◎ 聴覚を用いて自分を落ち着かせる
以下の例で、 やってみようと思うものにチェックを付け、
そのあとで、 考えつく健康的なアイデアを 書き足してください。
□ 穏やかな音楽を聴く。
色々なジャンルの音楽を聴いて、 リラックスさせてくれるものを見つけ、
持ち歩きましょう。
□ 本の朗読の録音を聞く。
図書館で 朗読のCDを借りられます。
□ テレビをつけ、 ただ聴く。
退屈な、 あるいは 落ち着いた番組を見つけましょう。
心地よい姿勢で、 うるさすぎないボリュームにし、 目を閉じてただ聴きましょう。
□ ラジオで 穏やかなトークショーを聴く。
政治的なトークやニュースは 避けましょう。
□ 窓を開けて、 外の平穏な音を聴く。
公園などでも構いません。
□ 鳥や野生生物など 自然の音を録音したものを聴く。
□ ホワイトノイズ・マシンを聴く。
ホワイトノイズとは、 他の騒音を阻害する音で、
鳥, 滝, ジャングルの音などを録音したものです。
□ 家庭用の噴水の音を聴く。
電子噴水はデパートで買えます。
□ リラクセーション・エクササイズの録音を聴く。
書店や 自己啓発本の出版社で購入でき、 自己催眠テクニックもあります。
□ 水が激しく流れる音や、 滴り落ちる音を聴く。
公園の滝, ショッピングモールの噴水,
或いは 水を流したまま バスルームに座っていてもいいでしょう。
□ その他のアイデア ____________________________
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]