(前の記事からの続き)
実際の交渉では、 お互いが順番に 解決策を提供しましょう。
いくつかの代替案を提供したら、 (合意に至らないときは) 妥協案を見つけます。
典型的な妥協案を紹介します。
・ 私が分けて、 あなたが選ぶ。
複数の美術品を 一人がふたつに分け、 他方が選ぶ。
・ 順番に行なう。
休暇に 山へ行くのと海へ行くのを、 代わる代わる順番に行なう。
・ 両方のことを行ない、 全てを叶える。
両者の要求を同時に叶える。
・ 試用期間。
一定の期間だけ ひとつの解決策を試し、 有効でないときは再検討する。
・ 私が行なうときは私のやり方、 あなたが行なうときはあなたのやり方。
・ お返し。
一方が風呂の掃除をし、 他方が掃除機をかける。
・ 私の願望の一部と、 あなたの願望の一部と。
・ 差異を半分にする。
金額や時間の交渉に有効。
※ 練習9-7 交渉のやり方
最近あった3つの対立を 思い出してください。
それぞれの対立に対して、 上記の妥協案の2つを試し、
それらをどのように実行するか 具体的に説明しましょう。
対立 ___________________________________
妥協案a._________________________________
b._________________________________
対立 ___________________________________
妥協案a._________________________________
b._________________________________
対立 ___________________________________
妥協案a._________________________________
b._________________________________
柔軟性を維持することが不可欠です。
頑固な姿勢は交渉を困難にします。
期待しなかった解決策にもオープンになりましょう。
望む何かを得るために、 何かを諦めることも覚悟してください。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]