相手が あなたに耳を傾けないときの スキルを紹介します。
1. 相互の妥当性を確認する
2. 繰り返し
3. 探索
4. ぼやかし (アサーティブな同意)
5. アサーティブな延期
1. 相互の妥当性を確認する
相手は、 自分の話が 聞き入れられていない感じがするため、
自分の主張をし続けます。
その問題は、 相互の妥当性を確認することで 避けられます。
それは 無条件に同意することではありません。
相手がいかにしてそう考えたり、 感じたりするのかを理解することです。
その後に、 自分自身の経験の妥当性も 認めるようにします。
・ 「君が慎重になるのはもっともだ。 でも僕としては~ 」
・ 「あなたが傷つくのは分かるわ。 ただ私としては~ 」
どちらの観点も 高く評価していることを 明らかにするのです。
2. 繰り返し
相手が あなたの真意を理解していないときは、
短い, 具体的な, 分かりやすい発言をしましょう。
弁解や説明はせず、 はっきりした声で、
言い争わず、 腹を立てず、 その発言を繰り返します。
「なぜ」 の質問には答えずに、
「そのほうを好む」 「ただそう感じる」 と言って 対応しましょう。
ただ丁寧に、 レコードのように繰り返すのです。
(次の記事に続く)
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]