(前の記事からの続き)
【例】
Aさんは手首を捻挫し、 上司に 軽い仕事を求めましたが、
上司との関係で 怒りを感じました。
彼がチェックしたのは 次の項目です。
・ 中傷: 社員を大事にしていないと 上司に言った。
・ 強い感情: 気分を害して、 スキルを忘れた。
・ 障害となる信念: 何か要求すると、 自分がいけない気がする。
・ 「あなた」 を主語とした発言: 「あなたは人に無関心だ」 と言った。
・ 要求する行動の 説明の欠如: 軽い仕事が何か 特定しなかった。
・ 傾聴を妨げるもの: 価値判断と攻撃的態度を取ってしまった。
・ 相互の妥当性の確認: 上司の懸念を認めなかった。
・ 理解: 上司の懸念が分からなかった。
いくつかの焦点に絞ります。
・ 中傷と 「あなた」 を主語とした発言
・ 強い感情
・ 要求する行動の説明
・ 理解
以下が計画です。
o上司と話すときは 次のことをする
1.気分を害しても、 批判的にならないよう慎重になる。
2.話す前に数分間 マインドフルな呼吸をする。
3.体が熱く感じたり、 声が大きくなることに 注意を向ける。
そうなったら 数回深呼吸をして落ち着く。
4.照合, コピー, マウスを使う仕事以外は できると伝える。
手首が治るまでは それらをしない必要がある。
5.上司が反論したら、 彼の懸念が何か尋ねる。
その後に交渉を試みる。
重要なのは、 取り組み続けることです。
うまくいかなくても軽く受け流して、
起きたことを理解し、 新たな計画を立てましょう。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]