ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

「神は乗り越えられる試練しか与えない」

2009-11-03 18:12:06 | 日常
 もともと幕末の歴史が好きなので原作のコミック本を愛読している『JIN-仁-』。

 テレビドラマの構想が出て、実現するまで6年の期間をかけたそうだ。

TBS日曜劇場『JIN-仁-』

 そのせいか、日曜夜にわくわくどきどきしながら見る時代ものドラマを見る楽しみができた。原作に手を入れられた部分にはツッコミたくなる時もあるけど、全体にはよくできた作品だと思う。

 そこでつかわれるフレーズのひとつが「神は乗り越えられる試練しか与えない」……ううう、重いなぁ(汗)。特に、ウン十年生きてきた中で指折りの試練に、ここ数年にまとめて遭遇していると感じている状況だと、余計に。

 連想したのは『風と共に去りぬ』で、ヒロインのスカーレット・オハラについて乳母のマミーが語る言葉「あの方は苦難を乗り越える力を神様に授けられている」だ。人は誰しも試練を受けるが乗りこえる人と乗りこえられない人がいるということを前提にしている、こちらの方が、自分には受け容れられやすい。

 日本語的には違和感があるが「あなたを殺さないものはあなたを強くする」というニーチェの言葉も、苦難を乗り越える力のことを指すのだろう。

 でも、現実の苦難を直視せずに目先の快楽に逃避する人もいれば、自分は悪くない・悪いのは他人や環境のせいだと周囲のせいにする人もいる。

 何が、苦難に立ち向かって乗りこえる人と、潰れてしまう人や逃げてしまう人を分けるのだろう。自分の弱さを直視する勇気、その弱さを受け容れた上で変わろうとする意思力と責任の自覚、めげない気持ち……もっともっと欲しい。