朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

保津川から水尾へ

2011-12-05 | 京都の文化(秋)
清滝から落合橋(清滝川と保津川の合流地)までは、徒歩35分。



途中に、かつて京都と水尾を結んだ山道の「米買道」の分岐がありました。次回はこの山道も歩いてみたい。



それほど広くはない舗装された府道50号をしばらく歩くと、「トロッコ保津峡」の駅に到着です。駅は対岸にあるので吊り橋を渡って見物に行きました。



橋からの眺めはこれです。



トロッコ列車の線路は昔の国鉄(現JR)の山陰線旧線路ですが、新線の複線トンネルが完成した以降、観光路線としてトロッコで復活されました。





しばらく待っていたら、上り列車が到着しました。満員でした。ハイキング道にはほとんど人がいなかったのに。
ここからまたもう少し川岸の車道を歩きました。



JR保津川駅が見えます。鉄橋の上全体がプラットフォームになっているかわった駅です。

その下を流れる保津川に、上流の亀岡発の舟が三艘下ってきました。トロッコで嵐山から亀岡まで行って、帰りは保津川下りの舟に乗るのが定番の観光コースです。

江戸時代、この川は丹波から京都に木材や農産物を運送する重要な流通路でした。ところが川幅が狭く、流れが急なため、多くの物資を安定しては通行させることが困難でした。

その窮地を救ったのが、京都の商人角倉了以の保津川開削。彼は自費で、この水運の整備と、高瀬川(淀川水運の港、伏見と京都中心部をむすぶ運河)建設を実行しました。現代でいうところの「民活」でしょうか。(民間資金によるインフラ整備)

参考:保津川の歴史 http://www.hozugawakudari.jp/history
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