賀茂川が幅の狭い渓流となって流れています。
雲ヶ畑の料亭の手前に、左手(西)に向かう道がありその狭い道をさらに登って行きました。
その終点に、志明院(岩屋不動、岩屋山志明院)があります。
このお寺はシャクナゲの名所でもあります。残念ながら訪問した時には最盛期を過ぎていました。
実は、この山寺は「心霊スポット」として、その分野のマニアには有名な場所でもあります。
昔、このお寺に泊めてもらったひとが幽霊に出会ったとの伝聞があります。若き司馬遼太郎(当時は新聞記者)も度々訪れて、その心霊スポットを取材したようです。
”司馬遼太郎が好んだ山寺で、アニメ「もののけ姫」のタイトルもこの森から生まれた。”(引用:京都観光Navi:志明院)
水の伝説として有名な歌舞伎十八番「鳴神」があります。そのモデルとなった岩屋がここにあります。
上の写真の山門から奥は、撮影禁止となっています。カメラ一式を山門前の受け付けに預けてから入山することができるのです。
偶然に友人から頂いたVDVにて、市川亀治郎が案内する志明院という番組をみる機会がありました。その場面から、少しだけ参照してみます。
(引用:BS朝日テレビ)
これが歌舞伎の鳴神の場面。画面の女形が亀治郎です。
自然科学の知識が全くなかった平安時代、神仏やまじない、それも中国から伝わった思想が信じられました。
京の北側は、玄武がシンボルとなりました。
この奥が、賀茂川の最初の一滴が生ずる岩屋です。左側に立つ人が亀治郎、右側が住職です。
実際に行っていると、巨大な大岩洞の奥に小さな水たまりが出来ていました。そのまた奥から、水がしみだしてくるのでしょう。
お賽銭をそなえて、家内安全と日本安泰をお願いしてきました。