朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

再び「はやぶさ」のこと

2010-06-20 | もろもろの事
”「はやぶさ」のラストショット、鮮明な地球の姿公開”などの記事を見ていて、ついつい、小惑星とか、ラグランジュポイント(*)とかを調べてしまいました。


 出典:NASA

 オーストラリアの落下予定地に近い場所での撮影。80秒の露出時間、光っていたのは15秒。
 

 出典:NASA

 これはNASAが観測用に現地に飛ばした飛行機から撮った写真。大きい複数の光は探査機本体が燃え尽きている姿で、右下の小さい光点が回収カプセルでしょう。
 NASA報道発表 


日本語ではこんな記事がありました。ASCII.jpのサイト、インタビューで構成した総括レポートです。

 なかなか良く書けていて、プロジェクトマネジャの苦労、担当者の活躍、達成感などがよく理解できました。故障したイオンエンジンの再構成の仕組みも書いてあります。 

 全部で6編の記事で構成されていますが、個々の記事がさらに数ページにわたってジャンプしていくので、途中で続編へのリンクが分からなくなります。

 全体の記事タイトルとリードが載っているページ(これをブックマークしておくと読みやすいと思います):
 祝帰還!「はやぶさ」7年50億kmのミッション完全解説

 [その1]から、[その5]と[完結編]まで。

==
(*)ラグランジュポイントとは、「太陽と地球」あるいは「地球と月」、「太陽と木星」のように質量差が大きく異なる天体間の運動(いわゆる公転)に、さらに小さな第三の小天体が存在すると、公転軌道の上とその周辺に引力の相互作用により、特別な性質を持つ特異点ができる。その場所が5箇所あって、「ラグランジュポイント」と呼ばれている。そんな場所には、宇宙のチリや小惑星が集まってくる。人工的な飛翔体の定位置としても有効な利用方法があって、宇宙旅行の発着中継基地、宇宙望遠鏡の基地にも適している。かつては「裏地球」が存在するかもしれないと想像された。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有朋自遠方来 不亦楽

2010-06-19 | 食べること、レストランなど
朋(とも)有(あ)り、遠方(えんぽう)より来(き)たる。亦(また)楽(たの)しからずや。

 昔、仕事を一緒した仲間が学会で来訪しました。



 それぞれ予定もあったので、ケータイで連絡をとりつつ、二次会で合流。四条木屋町下がる、鴨川にも面したbarでした。



 数人が集まってきて、夜遅くまでわいわいガヤガヤと楽しい懇談会になりました。

 久しぶりにウイスキーを選んで、カナディアン、ケンンタッキー、アイリッシュを、オンザロックで頂ました。



 我らは、湿度も高いかったので空調された室内にいましたが、雰囲気を楽しむ人たちは「納涼床」の椅子席を選んでいました。



 この日は、京都では最高気温32.4度まで上昇しました。

 ----

さて、冒頭の言葉は「論語」です。全文と訳を掲載します:

子曰。學而時習之。不亦説乎。有朋自遠方來。不亦樂乎。人不知而不慍。不亦君子乎。

子(し)曰(いわ)く、学(まな)びて時(とき)に之(これ)を習(なら)う。亦(また)説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)有(あ)り、遠方(えんぽう)より来(き)たる。亦(また)楽(たの)しからずや。人(ひと)知(し)らずして慍(いきど)おらず、亦(また)君子(くんし)ならずや。

~~~~説明~~~~

先生は話された。
 教えられたことを学んで、そのたびに復習して身に付ける。
 なんと喜ばしいことではないか。
 遠くから同門の学友が来る。なんと楽しいことではないか。
 人が自分を認めてくれなくても不満を持たない。
 なんと君子らしいことではないか。

****

SENT JAMES CLUB 本店 (バー / 祇園四条、河原町、三条)★★★☆☆ 3.5

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

満月

2010-06-18 | 食べること、レストランなど
左京区、百万遍に和菓子店「満月」があります。

 ここの名物は「阿闍梨餅」ですが、日曜日だけ販売する「満月」をようやく買うことができました。



 上品な味のする古典的な饅頭です。高級なお茶のお菓子として珍重されたことでしょう。

 そんな和菓子屋が、あるとき全く風味の違う餅菓子を作って大ヒットしたのが阿闍梨餅かな。

 この満月は、哲学の道のベンチで頂きました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本酒中心のバー式和食店

2010-06-17 | 食べること、レストランなど
最近としては、珍しく、日本酒バーと銘打って、若い店長が調理から客のお世話全般まで一人だけでやっている店を、偶然発見しました。

 これは、勧められた滋賀県のお酒。甘くはなく、かといって端麗辛口でもない、気にいった日本酒でした。



 剣先イカの刺身。きりっとした歯ざわりとすっきりした味でした。

 (以下、2回訪問した時の写真の抜粋)



 「つばす」の刺身。出生魚、ぶりの幼魚です。まだ脂身味がそれほど強くはなくて、生での食べごろ。

 # 関東:ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
 # 関西:ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ



 チーズの味噌のせ。どちらも発酵食品でマッチしました。



 岩牡蠣。多きいけれど、ミルクのようなソフトさと締まった味で、大変に美味。



 じっくり照り焼きにした鳥の手羽先。しっかりと味がしみこんだ鶏肉でした。



 若鮎のてんぷら。ほのかな苦味があり、骨ごと食べれます。



 店の外観はこんな様子です。



 大変に気に入ったので、数日を空けて再訪しました。少し遠いけれど徒歩圏内。

吉田 さかみち (居酒屋 / 元田中)★★★☆☆ 3.5

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小惑星探査機 はやぶさ

2010-06-16 | もろもろの事
日本の工業技術の優秀さと宇宙科学観測運用の水準の高さを改めて実証した「はやぶさ」の成功には大きな拍手を贈りたい。



 W杯での日本の勝利にかき消されて、ほぼ1日だけの報道でしたが、2003年5月(7年前)に日本のロケットで打ち上げられて以来、幾度もの故障や行方不明にもめげず、ミッションを達成して地球に帰還しました。

 ロケットの打ち上げがまず成功し(最近でも韓国の人工衛星(ロシア技術)が打ち上げ失敗しています)、その後、地球の引力を利用して振り子のように加速する軌道操作技術に成功。

 イオンロケットなるきわめて特殊で効率の良いエンジン(NEC製)を4基搭載するも、その3つが故障。最後の1つも部分故障したのですが、他の故障したエンジンの部品を結合して再生。こんな操作をずべて地球上から遠隔操作で実施したのです。

 地球への帰還開始の際も、機器故障のため予定の軌道では飛行できなくなり、地球との位置関係が良好となる年月を待つため、設計寿命を大幅に超える3年間余分に放浪したのでした。

 宇宙空間を光の速度で飛ぶ電波ですが、地球とは太陽を挟んで公転軌道の反対側に行ってしまうと、相手に届くまで数分間もの時間差が生じます。

 地球大気圏突入にしても、よくあんなに正確に豪州の砂漠に落下させられるものですね。以前なにかで読んだのですが、宇宙から見ると大気がとても濃いので、池の水面みたいなものだそうです。池や川の水に斜めから石を投げると、水面で石がジャンプして数回跳躍を続けます。実際、ロケット落下物もそんな状態にもなるでしょうし、突入の位置と速度の測定と計算を間違えると、落下地点の誤差がすぐ大きくなると想像されます。

 全く、驚異的です。すばらしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カニステル

2010-06-15 | 食べること、レストランなど
沖縄で買った果物です。

 カニステルという聞いたこと無い名前でした。

 店で手に取ったときには硬かったのですが、食べごろは1週間ほど室温で熟すのを待ってください、手で触るとやや柔らかくなってからと教えられました。大人の大きな握りこぶしくらいのサイズです。



 その時期が来たようなので、食べてみました。

 味は、クリのような、芋のような。甘みもありました。



 こんな大きくて黒いタネが入っていたので、発芽するかどうか、ガラスコップで水につけておくことにしました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法然院

2010-06-14 | 京都の文化(夏)
哲学の道から、少し東に寄ったところにあるこのお寺は、こじんまりとして静かです。



 紅葉の頃はこの門の周辺や庭が大変美しいのですがいまは訪問する人が少なく、格好の散策場所です。拝観料はなし。

 銀閣寺と同様、ここにも白砂壇があって時々模様が変わります。庭師の方が、模様を決めていると住職さんに以前うかがいました。





 本堂の床の上には、季節の花が直に置かれています。

 本尊前の須弥壇(直壇)上に二十五菩薩を象徴する二十五の生花を散華しているということです。 この日は、本堂の扉が閉じられていたので見ることができませんでした。



 住職の梶田真章さんは時々お説教の会「法話」を開いています。一度、偶然、その会の開催日に行き合わせたので参加したことがあります。仏教に関する話題を現代の問題に当てはめて話を聞かせてくれます。大阪外国語大学を卒業されていて、若い人たちとコミュニティFM局で社会活動「法然院サンガ」を主催しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010-06-13 | 京都の文化(夏)
蛍が飛ぶ頃になりました。(2010年6月10日撮影)

 よく歩く散歩道でもある北白川疎水分線には蛍が生息しています。住民の保護活動で、自然が少しずつ回復してきているのでしょう。



 銀閣寺道から今出川通りに沿って、京大グランドに至るあたり、桜の木々が茂って暗い場所があります。

 蒸し暑い夜8時頃、二三の蛍がふわーと光って水辺から湧き上がってきました。

 今のデジタルカメラは、露出、シャッター速度、焦点合わせなど自動化されています。それらを手動に切り替えたつもりでも、全く写真にならない(真っ暗とか、手振れでボケボケになるとか)と「カメラ」が勝手に判断すると、ボタンを何度押してもシャッターが落ちません。



 星座を撮影したりする方法はあるはずですが、事前に詳しくマニュアルを調べていかなかったし、現場は暗いのでダイヤルの記号も良く見えません。しょうがなく、テキトーに操作して、無理に写しました。

 例えば、夜景モードにして遠くの街灯のターゲットにして「シャッターボタンを半押し」し、自動で焦点と露出をセットしてから、水面を狙うなど。20枚くらい闇雲に撮ってみました。こんな「無駄」なことを平気にできるのは、デジタルのいいところです、後で消せばいいだけだから。



 これは、かなり長時間(10秒とか)露光したものです。



 1時間くらい見物しました。二度だけ、十匹ぐらいが集団で水面から立ち登ってきて、光の竜巻のように舞うきれいな光景を見ることができました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

哲学の道、桜の実

2010-06-12 | 京都の文化(夏)
桜の実が赤く、そして赤黒く色づいています。

 哲学の道の両側には、新緑の桜並木があり、こんな実を付けていました。



 東京に多い「そめいよしの」という桜の品種は、ぱっと咲いてはっと散るため、派手で威勢がいいので、軍国主義の精神にマッチして日本中にひろがりました。しかし、一代雑種のため、実がならず、接木で増やすと聞きましたが。
 


 この桜は、違う品種、八重桜かもしれません。

 「さくらんぼ」ではないので、かじってみると口が曲がるくらい渋いですね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北白川石仏(野仏)

2010-06-11 | 京都の文化(夏)
今出川通り、京大農学部の東にこの石仏があります。

 ここで分岐して「志賀越道」は、山中越えと呼ばれ滋賀県大津市へと続いています。



 堂々とした大きな石仏です。お地蔵さんのようですが、説明板によると、「子安観世音」とあります。

 かつて、豊臣秀吉が聚楽第にこの像を移したところ、夜な夜な白川に帰せと鳴動したとの伝説があり、「夜なき地蔵」ともいわれます。安産守護、さらには造形的な特徴から阿弥陀仏との説もあるとのこと。




 京都は、町内のいたるところにお地蔵さんがいて、きれいな前掛けと付けてもらい、新鮮な花がいけてあります。昔からの伝統的な信仰が生きています。

※ 昨夜(6/10)はこの石仏がある場所に近い、北白川疎水分線で、蛍を見てきました。ときどき数匹が演舞するかの様に疎水の上を舞っていて、素晴らしい情景でした。こんな都会の中に自然が残っている、残してることに、すこし感動しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする