海自とインド海軍が初の共同訓練 中国の脅威に日印同盟を
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海上自衛隊とインド海軍が9日に初の共同訓練を相模湾で実施する、と5日付各紙が報じている。インド海軍からは駆逐艦1隻、補給艦1隻、フリゲート艦(小型駆逐艦)1隻、コルベット艦(哨戒用艦艇)1隻、海自からは護衛艦2隻(「はたかぜ」、「おおなみ」)にヘリ2機が参加、戦術運動訓練や捜索・救難訓練をする。
日印間では、2008年に「安全保障協力に関する共同宣言」を発表している。昨年11月には、防衛相会談で共同訓練を実施することで合意していた。杉本正彦海上幕僚長は5日の記者会見で「戦術技量の向上と友好関係の促進が目的。アジア太平洋地域の安定した条件につながる」と話した。
インド海軍の艦艇4隻は5日に横須賀に寄港。インド海軍東部方面艦隊司令官のアジット・クマール海軍少将は「海自との訓練を通じた連携は、海上輸送路の防衛や海賊行為への対応で意義のあるものだ」と話した。
日本とインドの友好は、東大寺の大仏の開眼供養を行ったのがインド(当時は天竺と呼ばれていた)の高僧、菩提僊那だったことから分かるように古くからある。また、第二次世界大戦中、日本軍の援助のもとでインド国民軍をチャンドラ・ボースが結成しインパール作戦を実行。結果は失敗に終わり日本も敗北したが、戦後アジアは欧米列強の支配から解放されたことは有名である。
さらには昭和天皇崩御に際してはインド国会が3日間喪に服したほどで、インドは極めて親日的な国家だ。蛇足だが日本のネット界隈でもインドのダンスPVは密かな人気を誇っている。
インドは、国境紛争やチベット侵攻を行った中国とは関係が悪く、同じ「仮想敵」を持つ日本と今回の演習に至ったのだろう。事実、インドは2017年までに「核兵器を持つ中国から侵略を受ける可能性が高い」と想定。その想定のもとに「秘密」演習も実施した。
インド軍は志願制にもかかわらず、総兵力132万5000人と世界第3位の規模を誇っている。近代化も進んでおり、日本の持たない原潜、空母、核兵器を保有。中国に次ぐ軍事力をアジアに展開している。
近年の経済成長を見ても、インドは日本にとって非常に重要な国家だ。欧米各国も中国牽制の重要な国として認識している。アメリカが「世界の警察」としての役割を一部放棄しつつある今、日本は戦力を整備しつつも他国と共同で軍事を考えていかなければならない。その相手として、インドはまさに「盟友」とも言えるべき国だ。日本は中国に頭を下げるのではなく、インドと同盟を結ぶべきではないだろうか。(悠)
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