YAHOO!智慧袋より
─ 質問 ─
金持ちから税金をむしり取る累進課税って不平等ですよね?
稼いだ分だけ税金を多く持って行かれるってものすごく理不尽ではないですか?
別に払った税金をちゃんと私たちのために役立てているのならともかく、それを生活保護とか役に立たない公務員の給料といった社会のクズ、あるいはえばり腐った老人の年金のためになんで高所得者が税金を多く払わなければならないの
そのうえ、子供手当だって所得に応じて配布されるとか金持ちに対しての不平等とか言いようがない。
そもそも累進課税自体が不平等だし理不尽すぎるでしょ。
国民のために税金を払えとほざくのなら、人頭税を導入するのが筋ですよね。
ろくに税金を払っていないくせ、高所得者をけしからん眼でしか見ることができない貧乏人による嫉妬や高所得者から金をはく奪しといて自分は当たり前のように恩恵を受ける日本の公務員って本当にクズとしか言いようがないですよね。
─ 回答 ─
お気持ちは何となく分かります。が…、
①努力しても「才能」「環境」「運」に恵まれず、低所得な人は大勢います
②累進課税は消費を活性化するという経済効果もあり、メリットも大きいです。
③「納税額」と「権利」は無関係です。戦前の制限選挙みたいになってしまいます
④累進課税を否定する根拠を探す際、「嫉妬」はその根拠にはなり得ません。
⑤「社会への貢献度」や「能力」で、人の「価値」を決める考え方は危険です。
過度の累進課税は、確かによくないですが、
累進課税自体はそんなに悪いものではないかなと思います。
以下①~⑤について、説明を加えたいと思います。
①について
所得が本人の「努力のみ」によって決まるのなら、低所得は自己責任と言えますが、実際は努力以外の要因に大きく左右されます。
実際、とあるAさんとBさんが全く同じ努力をしても、収入は違って来るでしょう。
つまり高所得者は確かに、努力もしていますが、
少なからず「才能」「環境」「運」などにも恵まれているのです。
これらは本人の意思ではどうにもならない要因なので、一概に自己責任論で片付けるわけにはいきません。
このような「自己責任ではない格差」「運の良し悪しに起因する格差」を是正するための、1つの手段が「累進課税」なのです。
(以下ブルー文字は管理人Miku)
富裕層が増税される理由としては弱い。
例えば、悪いことに努力をして稼いだお金は確かに卑怯。だから法的に罰せられる。しかし、もともと裕福な家に生まれていたり、たまたま“当たって”大金が転がり込んできて裕福になったり、才能があってそれが開花して裕福になった人は、そうでない人に少しくらい分けてあげたら?という発想ですよね。法的に罰せられないけどなんとなくズルい感じがするという気持ちから来る発想でしょう。
そして
>実際は努力以外の要因に大きく左右されます。
という見方には、お金持ちは運がいい。だから、そうでない人たちに分けるのが当然。という考え方だといえる。これは感覚的な問題ですが、実はこれを嫉妬という。
②について
一般的に、高所得者は消費意欲が低いとされています。
一方、低所得者は消費意欲が大きいとされます
累進課税により、高所得者から低所得者へお金が分配されますが、
これにより消費が活性化し経済に良い影響を与えると言われています。
一般的に・・・という言葉でいかにもそれらしく聞こえるが、確実な消費額を示せていない面で本当に消費が活性化しているのか疑問が残る。
低所得者は普段思うように買えない分あれも欲しいこれも欲しいと買いたがると言いたいのでしょうか?消費に関しては意欲を見るより、実際にいくら使っているのかを長期的に見なければ比較にならない。
③について
>ろくに税金を払ってないくせに
という部分が少し気になったので書かせていただきます。
「納税額」が高くても「政治的発言権」などの権利が増したりするようなことはあってはなりません。
戦前の制限選挙のような事が起こってしまいます。
確かに乱暴な言葉ですが、政治家の発言でもないのに「政治的発言権」などと仰々しい表現を使い言論を抑え込もうという意図が見える。
④について
>貧乏人の嫉妬だ
という部分が気になったので・・・
よく勘違いしてる人がいますが、議論においては
『意見の内容』のみを見るべきであって『誰の発言か』というのは関係ありません。
ある2人の発言内容が同じなのに「あいつが言えば正論だ」などと言うのはおかしな話ですよね。
「累進課税賛成!」に対して「嫉妬だ」と反論するのは
「発言者が貧乏である」ことに着目しており、意見の内容を見れていません。
さらにもし「発言者が金持ち」だったら反論自体が成り立たなくなります。
意見の内容が同じなのに、相手によって反論が変わるのはおかしいですよね。
『意見の内容』ではなく『発言が誰か』を気にする行為は、政治的議論においてタブーだと思います。
>「発言者が金持ち」だったら反論自体が成り立たなくなります。
嫉妬をするのが貧乏人とは限りません。金持ちでも嫉妬はします。嫉妬心は人間の欲に絡んで起こる心理なので、誰もが持っています。なのでこの誰もが起こす嫉妬心をコントロールすることが人間らしい生き方であることは仏教でも神道でも宗教が当たり前に教えていることです。
その宗教心を無くした国民はいとも簡単に欲に流されます。
民主主義において政治は国民の総意の反映です。国民全体の意識が格差をなくせ!という方向に強く流されると政治に反映されます。
また、格差是正という魔法の言葉を巧みに操りたくなるのが人間(財務)官僚のこれも抜け出せぬ欲なのです。
格差をなくせ。格差是正は人間の根源的な欲からくる嫉妬心の現れであることは間違いありません。
⑤について
「社会への貢献度」で人間の価値を決めてしまうと、
「たまたま社会貢献できる能力に恵まれた人」が得をしてしまいます。
先ほどの才能、運、環境の話と同じです。
本人に意思によるものだけとは限らないのですから、
「役に立つ人間=価値がある人間」と一概に考えるのはおかしいと思います。
以上です。長文失礼しました。
・・・・因みにこの回答にはベストアンサーがつけられていました・・・。この回答からは確かに反面教師として学ぶことが出来ますからベストアンサーかもしれない。
質問者の怒りは主に税金で生きてる公務員に向けられています。この怒りはいたしかたないと思います。まだまだ、景気が良くなっていないにもかかわらず、公務員の給料やボーナス引き上げ・・などと報じられていました。実際どうなったかはわかりませんが。
また、増税しても政府はお金の使い方が下手です。せっかく集めた税金がだだ流れですから。これは凡人の心理です。人から安易にもらったお金はありがたみを感じることが出来ず無駄に使ってしまうものなのです。単年度制が問題です。政府に権力が集中しないようにとの配慮かもしれませんが、そんなことで大事な血税を無駄に使うことは許されない!国民の為に寝ずに考えて工夫しろ!そのために私達は税金をお支払いしているのです。
>「役に立つ人間=価値がある人間」と一概に考えるのはおかしいと思います。
大勢の人や、国の役に立つ人間は当然、価値があると言えます。
またそこまででなくても、職場で家庭で、老若男女必ず人はだれかの役に立っているのです。不必要な人間は一人もいない。だから本来人間自体、価値ある存在です。
その証拠は、誰もが本当は心の底では誰かの役に立ちたいと思っているはずだから。今、自分が、誰の役にも立とうとしない。あるいはそんなこと考えられない。というのはきっと言い訳をしているだけ。それか、ちょっと疲れて弱気になっているだけです。ならば、自分より高所得者や自分より裕福な人を“羨んで”いる暇に自分は何が出来るのかを常に考える方が自分の時間は生きていきます。
そして「時は金なり」つまり時間=金です。
すぐにその時間が現金化されなくても、自分より高所得者や自分より豊な人に増税して分配してもらおうと考えている時間より、例え自分は何も持っていないように感じていても今から自分は何が出来るのかを必死に考える方がその人の時間が生きてくる。そしてそれは必ずどこかで今より更に豊さとなってその人に帰ってくるものではないでしょうか。
それはやってみて体験してみればきっとわかることです。あるいはいつかどこかで体験されたかもしれません。思い出してみてください。誰かのためにやったこと。人生はその連続です。別にお金を稼ぐことだけでありません。お金を稼ぐ人を支えながら家事・育児をすることも、今は学生だから勉強に励む事も・・・。
何もやらないでいつまでも“ばら撒き”を待ってばかりいては生きていても死んでいるような人生だと言えるでしょう。(一生楽そうだからと公務員になるような人も)
いずれにしても、やはり、累進課税を賛成する人にはどこか考え方が浅はかで人間学に乏しいという感じを受けました。基本的に人間に対する疑念があると思われます。
政治や経済は人間学だと思います。政治経済は人の心理や営みと関わっているからです。
宗教を知ることで、本当の人間の素晴らしさを知り、たとえ経済的に貧しい状況の中にあったとしても、格差など気にならなくなり、前向きに歩むことが出来る、すると幸せで“豊”な時間を過ごせます。
そうすると、これまでの価値観が一転し、国にとって国民にとって本当によい選択肢が見えてきます。
そうした国民が増えればそれが総意となり、国が良くなっていくことで経済が潤い、結果的に、自分より豊な人から税金をとってばら撒かれた金額より、身の丈に合った経済的豊かさが一人一人に帰ってきます。それが自分の手にする本物の豊かさです。
今、国に宗教心が失われ疑う心ばかり強く、見えなくなっているだけ。簡単な方程式がわからなくなっているだけです。その盲目が返って一人一人を、国民全体を、貧しくしようとしているのです。
政府(政治家・官僚)公務員こそ本当に人の役にたち、国の景気がよくなり、国民が潤った後で、お給料が上がるというのが筋です。