行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

劣化ワインを廃棄? 本当は飲んじゃったんでしょう?

2010-10-08 08:41:08 | ちょっと一言!

 10月7日付の朝日新聞社会面の記事によると、海外の日本大使館、総領事館などの51公館には、2009年度末(2010年3月31日)時点で1本数万円以上の高級ワインが4,000本保有されていることが会計検査院の調査で分かったそうだ。

 例えば、パリにある経済協力開発機構政府代表部では、年間消費量(本当に公務による消費量?)の30倍にあたる7,896本ものワインを公費で保有していたのだそうだ。スイス・ジュネーブなどでも年間消費量の5倍ものワインを公費で保有しているのだそうだ。

 確かに、相手国や関係国外交官や政府関係者を招いて内密な話をしながら食事をすることもあるであろうから、公費でワインを保有することを決っして否定するものではない。

 しかし、過度の保有は、一般の国民感覚からすれば、”個人使用として流用されているのでは?”と、あらぬ疑惑を抱かせる結果となるのである。

 まして、只でさえ行き過ぎとも思える程の超豪邸に公費で住んでいる日本大使(料理人、メイド、召使い、庭師、専用運転手などの家事使用人、数十人が居る公邸が普通です。)以下の超高級外交官(ちなみに、普通の外地勤務の外交官は豪邸には住んでいません。)の豪邸住まいの必要性(貧しい国の外交官ほど、警備とか国威とかの言い訳で、豪邸住まいにこだわる連中が多いと言う人もいます。)に疑問を感じている多くの民間会社の駐在員がいる中で、何らかの疑惑を抱かれても仕方のない事だと思うのである。

 ところで、在オーストラリア日本大使館では、劣化したワインを2年間で909本廃棄したとあるのだが・・・。下衆の勘ぐりかもしれないが、

 『どうせ自分達の胃袋へ廃棄したのでしょう? いい気なもんだよな、外交官って連中は!』

 と、思っている国民が私も含めて相当数いることも、最後に付け加えたいと思う。

【追記】

  劣化したワインなんて、到底飲めるものじゃない! なんて、ワイン通の外交官に言い訳されそうなので、『900本もの国民の税金で買ったワインを劣化させるような杜撰な管理なら、ワインになんて買うな!』と併せて言いたいので、追記しておきます。

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5,000分の5のケースとは・・・

2009-03-06 02:04:40 | ちょっと一言!

 3月3日付け朝日新聞夕刊の記事によると、同日付で佐賀地方裁判所は、警察署員1人について、特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定を下したそうです。

 この事件、2007年、知的障害者の安永健太さんが複数の警察署員らに取り押さえられた直後に死亡したという事件で、検察官が不起訴処分にした為に、ご遺族が特別公務員職権乱用等致死罪で地裁に付審判(ふしんぱん)請求していたのだそうです。

 この付審判請求ですが、過去20年で全国で5千件以上の申し立てがあったそうですが、裁判をする付審判決定が出されたのは、たったの5件だけという、大変珍しいケースなのだそうです。この場合、裁判所は検察官役を務める弁護士を選んで、刑事裁判と同様な審理が行われるのだそうです。

 時として、「不起訴不当」といった画期的な勧告している検察審査会の存在は知っていたのですが、裁判所による付審判なる制度があるとは全く知りませんでした。

 とはいえ、5,000分の5、つまり0.1%しか決定が下されない有名無実の制度であっては、折角のこの素晴らしい付審判制度が泣いていると思うのです。

 行政不服審査が実体として機能していない現在、司法判断である行政訴訟にしても、どうしても行政部門に対して遠慮しがちな判決が多いような気がする今の裁判所の姿勢から、このように行政側の瑕疵を積極的に正す制度に、裁判官はもっと積極的に踏み出して欲しいと思う次第です。

 ちなみに、検察審査会の制度を見習って、行政官自身による不服審査ではなく、一般の人々から無作為に選ばれる行政審査会制度でも作ったら良いと思うのです。私個人としては、裁判員制度よりも、この行政審査会の一般市民参加の方が余程興味があるのですが・・・、皆さんのお考えは如何でしょうか?

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身内に甘い?行政書士会

2008-09-13 05:32:54 | ちょっと一言!

 私が所属している東京都行政書士会に所属するN氏が、2年ほど前に東京入管に対する虚偽申請を行なった容疑で逮捕された事件は、当時としては衝撃的であった。そのN氏、某支部の支部長を10年ほど務め、東京都行政書士会の理事でもあった上に、東京都行政書士会の会長選挙にも出馬して、それなりの得票数を得たこともある御仁だ。そんな行政書士の顔でもあった者が起こした事件により、同じ行政書士達が被った迷惑は甚大であった筈だ。それは、東京都の行政書士だけでは済まされず、日本全国のすべて行政書士の信用を失墜させた行為であった筈だ。そして、この虚偽申請という違法行為は、そんなに簡単に風化させるべき事件では無い筈である。

 そんな事件を起こした者に対して、東京都は業務停止10ヶ月の処分を下したのは、まだ記憶に新しいのだが・・・。

http://www.47news.jp/CN/200606/CN2006062801001183.html

 一般社会で、このように公職的な地位に就いていた者がこのような事件を起こしたのならば、当然に自主廃業をするケースである。従って、てっきり自主廃業したものと、私は思い込んでいたのであったのだが・・・。ところがどっこい、驚くなかれ、舌の根も乾かないうちに、某国際何とか協会やらの同業の任意団体の講師として堂々と復権しているではないか!それも、入管関係手続の講師としてである!

 元日弁連会長で整理回収機構社長であった中坊公平氏は、自主的に廃業して、未だに弁護士として復権出来ていないのである。個人的な見解を言えば、N氏のやった行為は中坊氏の行った行為より相当悪質であると思う。また、N氏が過去に、中坊氏より社会に大きく貢献したとは到底思えない。

 我々同業に対して、多大なる迷惑を掛け、行政書士に対する信用を著しく失墜させた者が、自主廃業もせずに、たとえ業務停止10ヶ月の処分期間が過ぎたとはいえ堂々と復権し、更には、たとえ任意団体に於ける研修とはいえ、堂々と講師N先生などと、東京会の会報誌に掲載する東京都行政書士会とその任意団体の神経がまったく理解できないのである。

 ”虚偽申請のやり方”の講義でもするのでは?」などと、外部の方々に皮肉でも言われそうである。”やはり、行政書士会という団体は、自浄能力が無い団体なのか?”と言われたら、我々は何と答えたら良いのであろうか。実に情けない現状である。

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今、儲かりさえすりゃいいんだよ・・・

2008-07-10 10:02:33 | ちょっと一言!

 「今、儲かりさえすりゃいいんだよ!」「今、儲けなくてどうするの! あとの事は、その時になって考えりゃいいんだよ!」こんな言葉を耳にしたことがありますか?

 もし、今お勤めの会社の社長或いは取締役や部長などが頻繁に囁いたり、公言しているような会社であれば、お気の毒ですが遅かれ早かれ、その会社は破綻するか、或いは危機的な状況に陥る可能性が高いと思います。

 なぜかって?これらの言葉が頻繁に聞こえていたであろう一連の会社群があります。雪印乳業、不二家、三菱自動車、赤福、ミートホープ、船場吉兆、丸明、・・・等々、消費者を騙し続けて、目先の利益を得ることを優先した過去のある企業ばかりです。倒産瀬戸際の大打撃を受けた企業のみならず、廃業にまで追い込まれた企業もあります。

 物言う株主を標榜しながら、ソースの味も解らないくせに、ソース会社の経営に難癖を付けて株主配当と増やせとわめき散らすお馬鹿な某外国人投資ファンド集団。はたまた、「今儲かりさえすりゃいいんだよ!」と原油、金、穀物等の相場に、公共の利益を無視して目先の利益の為だけに投機行為を繰り返して、世界中の人々を苦しめている年金ファンド運営会社の数々等々。これらの会社にも、いづれ何らかの天罰が下ることでしょう。

 ”天網恢々疎にして漏らさず”。世の中、そう簡単に、反社会的な不法、脱法行為による経営手法が罷り通って、それが長続きしている商売なんて、もうありゃしませんから!

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今年2007年を一語で表せば”兆し”でしょうか?

2007-12-27 11:08:47 | ちょっと一言!

 今年の仕事も、実質的に今日と明日だけになってしまいました。そして、2007年という年もあと100時間少々となりました。

 2007年が楽しかった方、辛かった方、躍進した方、悲しかった方、皆さんそれぞれの1年だったと思います。私にとっては、今年は特に重大な出来事はなかったように思えます。カミさんが急性アレルギー症状で救急車で運ばれて、ドキっとした事がありましたが、幸い軽く済んでいます。

 と言うわけで、今年の私の一語は兆しという単語を選んでみました。それは、日本の人口が激減する兆しだったり、格差が広がる兆しだったり、米国バブル経済が崩壊する兆しだったり、地球温暖化の兆しだったり、船場吉兆に見られる企業経営者のモラルハザード顕在化の兆しだったりとあまり明るく楽しい兆しではなく、どちかと言えば不安に近い兆しばかりかもしません。

 でも、唯一期待の持てる兆しがありました。それは、万能細胞に関する日本の画期的な研究技術です。皮膚の細胞から様々な臓器や組織に育つ能力を秘めた新たな“万能細胞”をつくることに、京都大再生医科学研究所が、マウスの実験で世界で初めて成功したのだそうです。つまり、私が始めて書いたショートショートである”SF2050年のスーツ” http://blog.goo.ne.jp/gestorjapones-kazuonakamura/d/20071028がいきなり現実的な話になってしまった事です。

 もうすぐ92歳になる老父が「私の生きているうちに本当に脚や内臓を新しいものと交換できるようになるかもしれませんよ」と、なかば本気で期待していたようでした。どうなりますことやら・・・。

 最後に、この”独り言ブログ”をお読み頂いている方々へメッセージです!

 来る2008年が、皆様にとって健康で、そして楽しい1年となりますことを心より祈っております。

 中 村 和 夫

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