20日金曜日の夜、某国営放送で放送していたカーペンターズのドキュメンタリーの録画を本日見ました。それを見ていて、70年代の頃の多くの記憶が蘇って来ました。
ベトナム戦争、沖縄返還、連合赤軍事件等々の暗い世相の中で、将来の目標や未来像を見つけ出すことができない自分自身が居た事を・・・。
当然、当時の若者の音楽は、社会を非難したり、世の中を揶揄したりする曲が主流で、カーペンターズのような、軟派な音楽を堂々と聞いてはいけない雰囲気であった記憶があります。そして、それは、自分自信であったことも思い出しました。カーペンターズの曲は、食後のデザートのような、今で言うところの癒し系音楽で、実は結構好きだったのですが・・・。そう公言する事を、はばかられていた時代でもあったと思います。
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YouTube: Carpenters - Yesterday Once More
しかし、カーペンターズの音楽には、どこか、次に来るであろう明るい時代と希望を予感させる音律があったような気がして聞いていました。75年~82年まで過ごしたメキシコ滞在時代にも、よくラジオから流れていました。
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YouTube: The Carpenters A Song For You
また、Top of The World という曲は、出張で頻繁に飛行機に乗っていた頃、自分自身が有頂天となっていて、何となくマッチする曲だと長い間思っていたのですが・・・。当時の作詞者が「彼ら、リチャード&カレン・カーペンターが自家用ジェット機で忙しく移動していた頃に書いた曲だ!」と語っていたのを聞いて、はじめて納得すると共に、自嘲してしまいました。
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YouTube: Carpenters - Top of the world
彼らのレコードやアルバムは、発売当時は1枚も買うことはありませんでした。しかしながら、私自身の青春時代や勤め人時代の多くのシーンを彩っていたBGMだった事が、ミドルエイジになってからはじめて分かり、今では時折、CDを衝動買いしています。
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YouTube: Carpenters - Rainy Days And Mondays
少なくとも、私はカーペンターズの曲を聞いていても、なぜか、過去の辛いことや悲しいことに結びつくことはありません。それは、彼らカーペンターズの音楽が、本当に世界中の多くの人々に対して、希望と安らぎを与え続けてこられた「偉大なる癒し系音楽」だからだと、私は思うのですが、皆さんいかがでしょうか?
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YouTube: Carpenters - Close to You