相変わらずタイトルがカッコよすぎて手に取るのが恥ずかしい佐藤優氏の新書だが、内容としては面白い。
・資本主義は生産と資本の蓄積によりグローバル化から最後は資本と国家が結びつき世界の領土をそれぞれが支配する帝国主義に発展する。
・戦後共産主義の勃興で修正が加わったものの、ソ連崩壊後は資本主義化が加速しており、帝国主義化に向かっている。
・帝国主義の時代においては、統合のためにナショナリズムが動員される一方で帝国の中の少数民族は自身の民族性に自覚し自立を求めだす。
こういう時代認識の中で、ハプスブルグ帝国の成立と崩壊と東欧でのナショナリズムの発展、産業革命と大英帝国の発展、イスラムとキリスト教の歴史から、現在のイスラム国や民族自立の動き、さらには沖縄をめぐる問題の底流まで分析している。
キリスト教・イスラム教の宗教問題やロシア・東欧・中央アジアなど著者得意の分野の博学をもとに、源治の事象の歴史的背景を説明する切れ味は相変わらず鋭いしなるほど、と思うことも多い。
少しだけ言及されている中国についても、佐藤氏の切り口で本格的に料理してみてほしい。
・資本主義は生産と資本の蓄積によりグローバル化から最後は資本と国家が結びつき世界の領土をそれぞれが支配する帝国主義に発展する。
・戦後共産主義の勃興で修正が加わったものの、ソ連崩壊後は資本主義化が加速しており、帝国主義化に向かっている。
・帝国主義の時代においては、統合のためにナショナリズムが動員される一方で帝国の中の少数民族は自身の民族性に自覚し自立を求めだす。
こういう時代認識の中で、ハプスブルグ帝国の成立と崩壊と東欧でのナショナリズムの発展、産業革命と大英帝国の発展、イスラムとキリスト教の歴史から、現在のイスラム国や民族自立の動き、さらには沖縄をめぐる問題の底流まで分析している。
キリスト教・イスラム教の宗教問題やロシア・東欧・中央アジアなど著者得意の分野の博学をもとに、源治の事象の歴史的背景を説明する切れ味は相変わらず鋭いしなるほど、と思うことも多い。
少しだけ言及されている中国についても、佐藤氏の切り口で本格的に料理してみてほしい。
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