一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『仕事に効く教養としての「世界史」』

2016-06-08 | 乱読日記

先般ライフネット生命と一悶着あったので(参照:ライフネット生命様は拙ブログにご不満のようです。)、積読していた会長の出口氏の本を手に取ってみた。

いい歳してなんでこんな自己啓発っぽい書名の本を買ったのかは不明なのだが、出口氏の発言とか博覧強記ぶりは好きなので買ったのではないかと思われる。


結論から言うと、面白い本ではあるが「仕事に効く」かどうかは読む人次第。

この本は世界史を出口氏がどう再構成して理解しているかを語っている。
自分が不勉強なので最新の研究成果などを反映しているのかも知れないが、それ以外にも「現在に引き直せばこれこれ」というたとえ話が非常に多く、それが腹に落ちやすい。

ただ、それが「仕事に効く」かは別問題。

あとがきにはこうある。

歴史を学ぶことが「仕事に効く」のは、仕事をしていくうえでの具体的なノウハウが得られる、といった意味ではありません。負け戦をニヤリと受け止められるような、骨太の知性を身につけてほしいという思いからでした。そのことはまた、多少の成功で舞い上がってしまうような幼さを捨ててほしいということでもありました。

しかし、より大事なことは、見聞した経験を自分なりに再構成するという姿勢を学ぶことであり、本書の「世界史」を鵜呑みにすることではない(今まで知らなかった知識を得られるという部分はプラスではあるが)。

あとがきの末尾近くに、こうも書いてある。

冒頭に述べたように、この本は、僕が半世紀の間に、見たり読んだり聞いたりして、自分で咀嚼して腹落ちしたことをいくつるかとりまとめたものです。この本の準備のために読んだ本は一冊もありません。それが参考文献を特に明示しなかった理由です。

そのとおり、「咀嚼と腹落ち」という過程が一番大事。
そして経験を本当に「仕事に効」かせるには、本が書けるくらいまで顎と胃腸を鍛えないといけないぞ、と大先輩はおっしゃっておられる。

コメント
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