一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『盤上の向日葵』

2019-03-23 | 乱読日記
最近小説は本屋大賞、このミスや気になったレビューに頼ることが多いが、これは2018年本屋大賞第2位。

身元不明の白骨死体と30年前の少年の話、プロ棋士の世界と掛け将棋で生きる「真剣師」の世界が将棋の駒を介してつながる、という話。
筋書きは後半に入ると大体読めてくるのだが、会話や心理描写のディテールの上手さで最後まで一気に読ませる。解説で「頭は切れるものの態度が下品、という年配男」を書くのが上手いと言われていたがまさにその通り。

ちなみにまったく将棋を知らない人はさておき、へぼ将棋の身でも十分楽しめる。

★4

コメント
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