一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『陽だまりの彼女』

2012-02-19 | 乱読日記

若者向けの小説なんだろうけど、書評-それも朝日新聞とか東洋経済で佐藤優氏までとりあげていたので気分転換に購入。

土曜は5時起きしてゴルフに出かけたものの、途中で中止の連絡が入り、結局常磐線に乗りに行って途中で引き返しただけ、という半日だったのですが、その車中であらかた読み終えるライトな小説です。


結論から言えば面白かった。

ストーリーは途中で方向性が見えてきますが、ディテールの伏線が上手く効いていて、「そうくるか」と関心させられます。
また、ラストに向かってストーリーの収束しかたも見事です。

ただ、出版社の内容紹介(参照)や広告コピーはちょっと煽りすぎの感があります。

 「・・・誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさも、すべてつまった完全無欠の恋愛小説。」

ってそもそも日本語として変だし、帯の

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説 No.1」

というのは(No1の出典(根拠)がないことをとやかく言う前に)そうなのかな?と思います。
小説自体が男子目線で書かれているので、女子より男子に受けそうな感じがします(というか女子には受けないんじゃないだろうか)。
なので出版社としては、普段小説を読まない男子に読んで欲しい、というのが帯の釣りコピーになったように思います。
それに、これに手放しで感動する男子って女子から見たらどうなんだろう、とちょっと余計な心配もしてしまうオジサンでした。

 


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