一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

飛蝗

2010-12-07 | よしなしごと

オーストラリアで75年ぶりにバッタが大発生 農作物への被害拡大、深刻な事態に

ビックコミックに連載されていて映画化もされた『墨攻』(参照)に、墨家の中の「虫部隊」の話が出てきます。
彼らは飛蝗(=バッタ、漢字変換するとちゃんと出ます)敵国の植物を食い荒らす武器として使います。
バッタは密集して育つと「孤独相」から「群生相」に変化し、集団で移動し普段は食べない植物まで食べるようになるという性質を利用してそれを兵器として使っているわけです。
(詳しくはこちら参照)

 

上が孤独相、下が群生相。
群生相は見るからに凶暴そうです(バッタにも群集心理のようなものがあるのでしょうか)。


これは現代でもテロで生物兵器として使われると、上のオーストラリアだけでなく、アメリカなど広大な平野で大規模農業を行なっている国には相当な被害を与えることができるのではないかと思います。

テロ組織としても開発・調達コストがかからなそうなので、ひそかに研究している組織はあるかもしれませんね。
ただ、検疫があるので陸続きのところでないと巣箱を持ち込むところが難しいかも。


ちなみに生物兵器禁止条約(BWC)で禁止されている「生物・毒素兵器」の定義は

  • 防疫の目的、身体防護の目的その他の平和的目的による正当化ができない種類及び量の微生物剤その他の生物剤又はこのような種類及び量の毒素
  • 微生物剤その他の生物剤又は毒素を敵対目的のために又は武力紛争において使用するために設計された兵器、装置又は運搬手段(原料又は製法の如何を問わない)

となっていて(参照)、ウイルスや細菌のようなものを念頭においているようなのでバッタは条約上禁止されていないように読めますけど、実際のところどうなんでしょうか?


日本もいっそのこと食糧自給をあきらめて、そのかわり「禁輸措置をとったらバッタ放つぞ」と核弾道ミサイルを積んだ原子力潜水艦の変わりにバッタを養殖する貨物船を主要国の沿岸部の公海上に航海させておくというのはどうでしょうか。
(「生物兵器」でなくても「侵略兵器」だから憲法上ダメか・・・)


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