一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『トゥルー・グリット』

2012-03-01 | キネマ
日本の時代劇同様、イギリスの中世騎士物、アメリカの開拓時代ものというのは郷愁をそそるものがあるのかもしれません。

設定としては、父親を殺された少女が保安官とテキサスレンジャーとともに親の敵を追う、というひょっとすると日本の時代劇にもあるのではないかという話です。

そこを、コーエン兄弟はうまく料理しています。

登場人物を時として間抜けな状態に置き去りにするようなストーリー展開やひねりの利いた台詞は、出世作の『ファーゴ』を思わせる切れのよさです。

主人公の女の子が知恵と勇気をフル回転させて放つ生意気この上ない台詞、ジェフ・ブリッジス演じる自称腕利きのアル中の保安官、現代劇におけるFBIのようないじられ方をするマット・デイモン演じるテキサス・レンジャーという凸凹トリオが揃って好演です(あ、シャレじゃないですw)


有名になるとスポンサーもつきやすいのか、いい意味の毒でなく悪ふざけになってしまった『バーン・アフター・リーディング』はがっかりだったのですが、これは面目躍如という感じです。


コメント (2)
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