新元号ですが四月の公表直前に天皇陛下と皇太子殿下にご報告するとの報道がありました。
新元号に関して今上陛下と新陛下の「ご聴許」を得る形になり、裁可をいただくこととなります。
ところがこれが左翼には気に食わないらしい。
報道でも「天皇の政治関与を禁じた憲法四条に抵触する疑義を生まないよう…」などと言っています。
左翼だけでなく天皇の政治関与は憲法で禁じられていると思い込んでいる保守の人も多いのでは?
百歩譲って現行憲法に従うとしましょう。
憲法四条には天皇は憲法の定める国事行為のみを行い「国政に関する権能を有しない」とありますが、政治関与禁止とは言っていない。
しかし憲法の他の箇所を探しても天皇の政治関与を禁じるとか、天皇は政治上の意思表明をしてはいけないなどとは書いていません。
にもかかわらず憲法四条によれば天皇の政治関与を禁じているなどというのは左翼の勝手な憲法解釈です。
ついでに言えば左翼思想で頭脳を汚染された官僚もこうした解釈に従ってきました。
ではなぜ天皇の政治関与は憲法で禁じられているなどと、憲法の条文にすらないことを左翼は主張するのか?
これは天皇を国会や内閣の決めたことに署名したり台本通りに発言するだけの自動販売機みたいな存在にすることで実質的な天皇制廃止→共和国化をたくんでいるからでは。
最近の左翼は表だって天皇制廃止を主張しませんが、細かそうで気づかれにくい憲法解釈などにこうやってその仕掛けを仕込んでいる。
似たようなのに女系天皇がありますが、長くなるのでこちらは別の機会に。