緊急を要しない?手術でしたので一ヶ月待たされてしまいました。
カテーテル造影検査をして必要があれば即刻、心臓冠動脈の狭窄部分を拡張、ステント設置までやってもらうつもりでした。
6年前の4本目のステント挿入の時は足の大動脈、太ももの付け根からカテーテルを入れての手術でしたが。
最近はこの病院でも手首からの挿入でスピード化が計られているようです。
手首からですとありがたい事に陰部の毛を剃ったり、尿道にカテーテルを挿入されての導尿がなくなるし、
処置後ICUに入らなくてもよくて順調なら翌日には退院できる。
私も造影検査までは手首からのカテーテルで済ませたのですが・・・、
検査の結果、処置をする箇所が決まり処置用カテーテルを挿入の段に手首の動脈が痙攣を起こし、
足先までブルブル震える始末でした。
そのまま続行すると動脈壁を傷つけることにもなりかねず、急遽太ももからの手術に切り替わりました。
看護婦さんも大勢いる処置室でズボン、パンツを脱がされてかなり恥ずかしい姿をさらしました。
近くの病院で撮った心臓CT像、矢印の先が今回処置した部分になると思います・
血管造影検査での画像、水色部分にステント処置します。
カテーテルで導かれたバルーンで血管を広げているところです。
水色の矢印の先がステントを挿入されて順調に広がった箇所。
今回はこの部分だけにステント処置されました。
ただ造影検査を見ますと他にも50%ほど狭窄の細くなっている箇所が複数ありです。
特に黄色の破線箇所は心臓を囲む3本の冠動脈の根元の部分であり、
ここが狭窄すれば突然死する箇所です。
今回は運動の疲労度から狭窄を勘ぐりましたが、これからも予兆を見逃さないようにしなければならない。
この造影画像は無理を言って手術医から分けていただいたデジタル画像です。
一度の説明では解釈できないところもあったので退院する今日になって画像を提供していただきました。
針先の本来なら見ることもできない小さな部分によって命に危険がもたらされているのです。
見事な高度医療によって人命の危機が回避されていきます。
平和や高度医療を受けられることを深く感謝しなくてはならない。
今回の東北震災の被災者・・・薬も無く、医療も無く亡くなられ方がたの無念さを察し冥福を祈ります。