念版屋スケッチブック

日々のスケッチ、星のメモ帳

長焦点でのWebガイド

2006年01月29日 | 天体写真
昨日は一月にしてはかなり暖かく、雲もなく絶好の天体撮影日和であったであろう。
意を決して私も行きたかったが、何かと野暮用も多く、またもうひとつWebガイドで実験しておきたかったので、撮影行はやめにして実家においてあった高橋μ-180を取りに行ってきた。
マンションの窓からなら短時間の実験もできるし悪いところは即治すことができる。
高橋μ-180は焦点距離2160mmで私が持っている鏡筒では最長の焦点距離である。
とにかく一度WebカメラとGuide Dogでのガイド精度を確かめておきたかった。
f560mmのガイド鏡で、エクステンダーやバローレンズを使って焦点距離を伸ばすのも手だが、都会ではガイド星を探すに一苦労しそうなので、何もつけずf560mmそのままでガイドしてみた。
以前高橋μ-180は買ってすぐのときにノータッチガイドでの撮影した経験もあるので普通ならまともには写らないことはわかっていた。

Webガイドでのガイド撮影はまずまずの成果で、ピントが甘かったがそれなりに丸く星が写ってくれた。
ただコンポジットするといつもの焦点距離より若干甘いのがよくわかった。
視界がよい山ではエクステンダーやバローレンズで焦点距離を伸ばすのも手だ。

画像は上が「ぎょしゃ座」SAC Cr62というどんなものかわかりませんが散開星雲らしい、次がペルセウス座NGC1528。
下がオマケでM44プレセベ、クローズアップが大きすぎて全体が入りません。
またすぐ隣に土星があるのですが、まだ一緒には入りません。





習撮、NGC1528、M42

2006年01月22日 | 天体写真

 昨夜の12時ころ、そろそろ寝ようかと思っていたが、夜空を見ると星が出ていたので急遽撮影することにした。
自宅窓からのWebガイダーで最後にFS-60Cを撮影鏡にするシステムを組んでいたのでテスト練習であります。
窓から捉えられる都合で、ペルセウス座のNGC1528散開星団と仰角が10度ほどで厳しかったが、オリオン座のM42を撮影した。
写りはこんなものでしかたがないが、自宅での習作ならぬ習撮にはなった。


M34

2006年01月20日 | 天体写真
 
今朝は雲が出て星は見えないが、昨日は朝まで晴れた。
しかし一等星がかろうじて見える程度のシーイングで撮影練習で写りは期待できなかった。
散開星団ばかり5,6個撮ってみた。
Guide Dogでのオートガイドの練習にはなった。
ガイド鏡にFS-60Cにエクステンダーを付けてf710にしてガイドしてみた。
焦点距離が伸びればガイドが楽になると思ったが、やはりGuide Dogの特性は変わらなかった。
上からアップ順にM34、NGC752、Mel20、NGC2264
R200SS、f800、KISS-D-N







1月15日やそれ以前の最近の画像に黒い斑点やドーナツ型の斑点が見えるようになったが、撮影素子に付着した微小なゴミであった。
風船に空気を入れるポンプで4,5回吹いたら斑点はなくなりました。

雨上がりの二重星団

2006年01月15日 | 天体写真

 二日ほど続いた重苦しい雨も夜の8時過ぎに上がり晴れ間も見え出した。
この雨で大雪の地方では雪崩が心配である。

昨日は女房の誕生日であった。
珍しく気を利かして、外に誘いレストランでの夕食となった。
晴れ間はその御利益があったのであろうか・・・。
女房との結婚は宿命の大恋愛というようなめぐり合わせではなかったが、
まあ腐れ縁と言おうか相性はそう悪くは無い・・・。

南の空を見上げれば月やまばらに星も3,4個見えたが、
西から北の空は晴れてはいるのだろうが、星が一個も見えない。
しかたなく23時過ぎに火星が窓からの視界に入るのを待った。
火星は-0.2等星でこのくらいの明るさでないと肉眼で見えないとは・・・。
シュミレーションソフトを火星で同期を取りようやく撮影を始める。
シュミレーションソフト「SKY6」とGuide Dogは同じシリアルケーブルを使うので
SKYで導入したら、SKYを一度切って、Guide Dogを開かなくてはならない。
2個目、3個目と導入する場合、そのたびに赤道儀を初期化してノートPCを再起動しないとSKYが暴走する。
同じCOM1を使うからだと思う、面倒だが仕方が無い。

マンションの窓の下では長期の道路工事でナトリウム光の回天灯が何個も終夜ひかり、都会の明るさもさることながらこの黄色いナトリウム光は処理に困る。

カシオペアの散開星団NGC7789から撮り始めた、窓枠にかかってしまったが。
完璧なガイドとは言いがたく、Guide Dogはf800あたりの撮影になるとガイド星が画面の真ん中あたりに来ないと正確なガイドはしないようだ。
真ん中に辛抱強くガイド星を捉えればf800でも正確にガイドできる。

3分露光5枚コンポジット R200SS(f800)、コマコレクター使用



次にトップ画像のNGC869と884、通称「ペルセウス二重星団」、カシオペアとペルセウスの間にある。
これは女房への誕生プレゼントにちょうどよい。
高さも上の窓枠すぐ下で月が明るかったがまあ都会でこれだけ写ればよいでしょう。これも3分露光5枚コンポジット。

最後にペルセウス下のM34散開星団。
満月のあかりも相当で、高度も下の窓枠にかかり最悪であったが、ついでのアップします。3分露光5枚コンポジット。





天狼星

2006年01月11日 | 天体スケッチ
 
 今朝は雲が出張って星は見えない(上の画像は今朝のものではありません)。
Webガイダーのバランス調整や若干の補強をしたので撮りたかったが・・・。

大学を卒業して20代の後半まで、よく放浪旅をした。
そのために親やいろんな人に多大なる迷惑をかけたのだが・・・。

四国を歩いて旅をした時は、よく野宿した。
漁港の伝馬船の上とか、ビニールハウスとか・・・。
野宿すると晴れていれば、嫌でも見上げると星が目に飛び込んでくる。

ひときわ見つめられるような強烈な輝きの星があった。
天文の知識があったわけでもないが、何となく頭に『天狼星』という言葉残った。

先年デッサン日記でも描いたのであるが、2000年の個展の時にも『天狼星』を描いた。
まだ凹版念描の技術が甘く、絵自体はお粗末であったが。

 

今日メールを開いたら、AstroArts の星空アナウンスにこの『天狼星』のことが書いてあった。
おおいぬ座のシリウスのことを、中国では『天狼星』と呼ぶらしい。
全天一の輝きを持つシリウスの名は「焼き焦がす物」という意味から来ているとか。

良く私のHP『念版による油彩画』のトップ画像に使う「阿修羅」もこの天狼星のイメージに近い・・・。


またいつか『天狼星』を描こう・・・。

Webガイダーによる初撮り

2006年01月09日 | 天体写真
 
 ビクセンのR200SS反射望遠鏡(f800)を正月からWebガイダーを利用するシステムを組んでいたので、マンションの窓から試し撮りを兼ねての撮影をしました。
実際には初撮りは8日に始めていた。
2,3枚のテスト撮影は成功しましたが、窓枠にかかったりまともなものはとれませんでした。
今朝は3時ころからの撮影で都心に向かって(西か北)の撮影なので、星雲を撮っても写りっこないので、散開星団を撮ることにした。
手始めにNGC1499(やはり赤い星雲は写りませんでした)、
次に窓枠にかからない「ぎょしゃ座」のM38を、そして最後に「ふたご座」のNGC2420(エスキモー星雲の上にあります)を3分露光を5枚づつ撮りました。
3分以上では真っ白になってしまうし、ISOも400にした。
R200SS,F4,f800、コマコレクター使用。



Guide Dogを使ってのWebカメラでのオートガイド、だいぶ慣れてきましたが、機材のくせやGuide Dogの特性も少しは解ってきましたが、やはり一番はガイド鏡の固定でしょう。
うまくいかないときはまずガイド鏡の固定を疑ったほうが良さそうです。