Xmasが終わると 街の飾りつけは 一斉にお正月になります。
自転車で街へ出るたびに 得月楼の前を通ります。


得月楼はその昔 陽暉楼と呼ばれ 明治から大正にかけ 西日本一と
いわれた妓楼であった料亭で 陽暉楼を舞台として 宮尾登美子さんは
数々の小説を書きました。
確か昨年も 暮れも押し詰まったこの時期に 得月楼の門松を載せ
陽暉楼の 暉 という字が なかなか出なかった覚えがあります。
女性の目から見た 芸妓の世界の愛憎を 宮尾さんは滑らかな筆で綴り
そのほとんどが 映画やTVドラマになり ヒットしました。
宮尾さんが ふるさと高知に帰り お城の見えるマンションを買ったと
一昨年の夏 高知新聞に載りました。
あれからもう 2年半が経ちましたが その後の消息はプツリと途絶え
今も高知におられるか お元気かどうかも 地元民にも不明です。
若き日の宮尾さんは 再婚した夫と共に上京しますが 最初の夫との間に
確か 女の子がいたはずで 数ある自伝小説にも著しています。
10代で嫁いだ宮尾さんの 娘さんがお元気なら 今は70歳前後と思われ
ご実家の方も含め 血縁者が何人か 県内におられると思います。
昨年の今頃も 陽暉楼の門松を掲載し 宮尾さんの消息を知りたいと書いて
はや1年経ち また次の年になろうとしております。
どうぞ お元気でいてほしいと 陽暉楼の前を通るたびに思います。

新年まで あと数日となりましたが 相変わらずの悪癖で 未だに
年賀状も掃除もこれからで 毎度進歩のない ズボラ女の年の瀬です。
今から苦手な掃除にかかり きっちりとはしませんが ま いいかに
したく今日で今年の くりまんじゅうの日記を 終わらせていただきます。
1年間のご愛顧 まことに ありがとうございました。
皆さまどうぞ よいお年をお迎えくださいませ。