わがまま考。

歳と共に人間が熟成されて　人としての巾も出来るし　魅力あふれる
女になれるはずと　10年前は思っていました。

それが　60代も半ばを過ぎた今思うは　人間の熟成もないままに　まぁ
見かけは巾も厚みも倍増ですが　精神面が10年前より劣り　すぐに腹を
立てるし　わがままで　辛抱の足らん人間になりました。

　　

会社勤めの5年前までは　外部との電話一つにしても　自社の評価を下げる対応は
できず　制服を着ている間は　常に見られているという　緊張感がありました。

それが今は　組織の中の一員ではなく　夫の扶養家族でもない自分は　個人商店の
女社長では決してなく　頑固でわがままで　扱いにくいばあさんに　なり果てました。

相手の　揚げ足を取るクセをやめろと　つい最近も夫に 注意されましたし　更にまだ
いちゃもんを付けようと　常に人のアラ捜しをしている　膝痛からこっち　著しく根性が
ねじくれたと　嫁なら思っても決して口に出さぬことを　実の娘はズバリと言います。　

　　
　　

わがままが可愛いと　愛されるのはネコだけで　かわいい老婆を目指すにはまず
人の話に耳を傾け  自分の考えを押し付けることなく　億劫がらず　動ける体力を
身に付けること　シミやタルミの顔でも　いつもにっこり　穏やかな表情でいること。

　

我儘という字は　何とか読めても　書けと言われたら　私は書けません。

可愛いばあさんになれるように　次のお四国で　お大師様に頼んでみます。

 

 

カツオのはらんぼ。

この前　居酒屋でカツオのはらんぼを食べ　写真を撮ってblogに載せたら
土佐のりゅうきゅうと同じく　はらんぼもまた全国区ではなく　高知地方区の
食べ物と知りました。

はらんぼとは腹身　カツオの腹部分で　こちらのスーパーでは　はらんぼの
何枚かが1パックされ並んでおり　3パック買いましたが　1パックが税込みの
321円という嬉しい値段です。

　

カツオが大きいと　はらんぼも肉厚で赤身が美しく　たっぷりと乗った脂が
焼いていると　ぽたぽた下に落ちます。

焼き立てはまず香りが良くて　おろし大根で食べるも良し　今の季節はこれ
産直に出始めた　柚子の青玉を搾ってみました。

　

みりん干しにするも良し　煮付けても美味でしょうが　素焼きにお醤油を垂らし
酢ミカンを搾る食べ方が　簡単で香ばしく　ビールにもご飯にも合います。

カツオの腹身　ではなく　こちらでは居酒屋でも　カツオのはらんぼで通じる
愛称で　昔から土佐人とカツオの　長い長い付き合いが忍ばれます。

まだ若い青玉柚子は　汁は少なくともさすが柚子で　香りはすでに一人前です。
　

 

金婚式。

昨日の高知新聞朝刊に　今年   金婚式を迎える夫婦を祝う式典を
来月1日に県下6会場で　同時に行うと載っていました。

2面を使った記事には　県下で金婚式を迎えるご夫婦全員の名前が
書かれ　全部で567組1,134人になります。

 

その中に　かつての上司の名前を見つけ　嬉しくなりました。

はぁ　もう76歳になるのか　家族も参加し開いた運動会で　皆がたまげた
韋駄天ぶりを見せた　美人奥さまも　もう74歳になるのね。

今年金婚式を迎える夫婦は　ビートルズが来日し　長寿番組の笑点が放送
開始された50年前に結婚　ビートルズに酔いしれた　当時20代の若者2人が
新しい家庭を築くべくスタートした年の　昭和41年になります。

20年前の5月に父が亡くなりましたが　その年の今頃　この日と同じく新聞に
載った金婚式の記事を見て　母が涙ぐんだことを覚えています。

父にあと4か月の命があれば　名前も載ったし　夫婦で列席し祝福を受ける
ことが   母にとって大切な儀式であったようです。

  　

記事を綴っていると　母の施設からtelが入り　今朝職員が母の部屋へ行くと
ベッドから掛け布団を下し　床で寝ていたとのことで　柵もあるのでベッドから
落ちた模様はないが　様子を見ますとのことです。

今は　今日のおやつに何が出るのか　そのことが最重要になった母の頭には
出席できず涙した金婚式のことも　父の姿も全て　記憶から消えたことでしょう。

今が幸せなら　それでいい　何も思い出せぬとも　今の母がニコニコと日々を
送ってくれれば　それで満足と　これが私たち家族の願いとなりました。

 

  

五輪の感動。

8月の　シーラカンス定例会が先週あり　え～と　 前回は都知事選の
前日でしたので　早くもひと月が経ったことになります。

リオ五輪の閉会式を2日後に控え　話題は日本選手の大活躍で　数多く
獲得したメダルの中でも　一番の値打ちもんは　男子4☓100ｍリレーの
銀メダルだと　皆の意見が一致しました。
　

100も200も　ファイナリストが一人もおらぬ日本チームが　決勝に進めたと
喜んでいたら　結果ボルトに迫る銀メダルに輝くとは　だれが予想したでしょう。

 
 

シーラカンスのおばちゃんからは　ケンブリッジ選手かわいい　山縣選手若いけど
渋いわね　あんな男と付き合いたい。。　って彼の祖母さまのお歳ですよ　奥さま。

 
 

4年後の東京五輪に　ボルトは出んのか寂しいね　え～と　東京五輪にはオレちょうど
70かね生きているかな　年金も去年満額になったばかりじゃもの　死ぬには惜しい

はいはい　まだ死にゃせん　呑みなさいよと　じゃんじゃん注ぐ者呑む者で　この夜は
いつもより　少し高くつきました。

2020年の　東京五輪の次はどこ？　これはだれも答えられず　今から8年後の自分の
姿など想像するも怖ろしく　皆同じ思いかお酒の引きが早くなり　大酔いで帰りました。

お四国巡礼15。

もう何日も降らない空を見上げ　雨は欲しいが今日はやめてねと
つぶやきつつ　お四国へ出発です。

今回は　第77番道隆寺　78番郷照寺　79番天皇寺　80番国分寺
81番白峯寺　82番根香寺の  香川県札所6ヵ寺の参拝です。

この日の打ち始め　77番道隆寺(どうりゅうじ)に着きました　まだ　
朝9時過ぎですが　バスを降りた途端　むんとする暑さです。
　
　

すぐ近くの78番郷照寺(ごうしょうじ)は　門前に名物のお餅屋さんがあると聞き
気合を入れて着いたのに　本日の分は売り切れだそうで　えっ　朝10時なのに。。
　
　

奥さん膝が痛いのね　以前は分かりませんでしたが　その痛さ　今は分かります　
　

79番天皇寺は　境内に立派な神社もありました　朝廷内の権力争いに
翻弄された　悲運の崇徳上皇が鎮座した地と伝えられます
　

午前中に3ヵ寺を打ち終わりお昼です　香川県の定食には　うどんが付きます
　

さあ　午後も3ヵ寺を回りますが　帰り道の都合でここからは　逆打ちになります
82番根香寺(ねごろじ)到着です　昼食後の重い体で山門をくぐれば　天に続くと
一瞬感じた　石段修業が待っていました
　
　

汗と疲労でよれよれで　次のお寺も石段修業があるのか　恐る々々先達さんに
聞くと　はいありますと即答です　手すりにすがりつつ81番白峯寺(しろみねじ)に
たどり着くと　境内のモミジに　うっすら秋が訪れていました
　
  

皆に励まされつつこの日打ち止めの　80番国分寺到着です　四国には各県に1つ
国分寺があり　ここが4つ目です　どの国分寺も　大きく立派でした
　

この時期のお四国は　暑さとの戦いになりますが　歩き遍路さんのことを思えば
冷房のバス移動はとても贅沢で　泣き言を言ってはなりません。

　
  

バス駐車場からお寺まで歩く途中に　ブドウかと思えば　山ゴボウだそうです。

来月のお四国は87番まで打つらしくて　あと少しとなりました　がんばります。