一昨日の朝刊に 有毒植物くわずいも による食中毒記事が載っていました。
記事によるとここ数年 くわずいも被害がいくつか発生しているそうです。
毎年綴るりゅうきゅう(はす芋) と間違えて店に並んだらしく くわずいもを
食べ 吐き気や下痢・まひらの被害者が出たらしいです。
自分で採ってきた 毒キノコの中毒被害も最近聞きましたが くわずいもを
店で売っていたとは驚きで そりゃだれでも 疑うことなく食べます。
室戸岬の24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)境内に広く植わる くわずいも
伝説を お四国巡礼中に 先達さんが話してくれました。
修業中の 若き日の空海(弘法大師)が 川でイモを洗っている老婆に
「そのイモを 一つくださらんか」と頼んだところ 老婆はお大師様のボロの
袈裟を見て
「これは食えるイモではない」と断りました。イモを洗い終え ごうつく婆が
家へ帰り炊こうとしたら 苦くて食えないイモになっていたそうです。
お四国巡礼中にこの伝説を聞いたとき 後々まで食えないイモにするとは
なんぼお大師様でも そりゃ ちくとやり過ぎではないかね? と思いました。
日照りに苦しむ村を通りかかったお大師様が 錫杖で地面をトンとたたいたら
こんこんと清水が湧く 井戸ができた とそんな話を聞いた直後でしたから。
先達さんが言うには『あこぎな事をすれば 報いがわが身に 必ず帰ってくる』
という教えだそうで ふ~ん お大師様も なかなかやるもんやねと思います。
りゅうきゅうを昔から食べている高知県民は くわずいもと間違えることはまず
ないでしょうが 店に出ていれば だれもが疑うことなく食べます。
これがりゅうきゅうです。くわずいもと似ています。
県外へも出荷している農家さんのりゅうきゅうは 大きくてきれいです
くわずいもは 美しい緑と大きな葉が魅力で 観葉植物として売って
いますが りゅうきゅう(はす芋)とは別物ですので 見るだけにして
食べないようにお願いします。
食べたら 七転八倒するくわずいもの花言葉は『復縁』『仲直り』と
聞きました。