タヌキ。
今年7月の大雨の夜 ずぶ濡れの痩せたネコが Kさん宅の納屋で震えていた。
よく見るとお腹が大きいようで ぼろ布を敷いて あまったご飯をあたえたら
がうがうと食べ 翌日には2匹の子ネコを産んでいた。
数年前 飼いネコを見送った農家のKさんは 毎日エサを与え続け 警戒心の
強い母ネコも 次第になつくようになったが 2週間ほど前 かわいい盛りの
子ネコとともに 3匹のネコは姿を消した。
子ネコの成長を毎日の楽しみにし 迷いネコ3匹を飼おうとしていたKさんは
戻ってくると信じて 毎晩 納屋にエサを置いた。
エサはそのままで もしや獣に襲われ 3匹とも食べられたのか と思っても
いやきっと戻るはずと 毎晩 納屋にエサを置きつづけた。
1週間したころからエサがなくなりはじめ ネコ親子が戻ってきたと大喜びで
しかし 自分たちにだいぶん慣れ 警戒を解いていた母ネコが 姿を見せない
のはなぜ? とエサを置いたある夜 かくれて監視していると
母ネコより大きい影が見え それがエサを平らげたのち 出ていく姿を確認。
ここらではあまり見かけない タヌキだと判明した。 お借りします
地域の畑を荒らす困りものは 1にハクビシン 2にイノシシと言われて タヌキ
被害はまだ聞かないものの このまま餌付けすれば やがて繁殖したタヌキの害
にあうは明らかで 地域の農家に迷惑がかかる 置きエサはやめねばならん。
という話をKさんご夫妻から聞きました。毎日きちんと Kさん食堂に晩ごはんを
食べにくるタヌキに かわいいわと情が移ったら これまた困るしね。
とやさしいKさんご夫妻は 悩んでいるとのことでした。