母の病院日は 3つの病院で待ち時間に 母の反応がなくとも なるべく
話しかけるようにしています。
母の頭がしゃんとしている頃から 本人がずうっと気にかけていた 納骨堂を
建てる墓地を 今月の中ごろ契約しました。
友が勧めてくれた墓地もいくつかありましたが 暑さと体力のなさで あちこち
よう見にいかず 結局のところ 実家に一番近い公園墓地にしました。
今回知りましたが 墓地は土地を買う形ではなく 借りて使うという契約になり
消費税は発生しないが 上に建つ納骨堂が増税されるため 今月中に決めました。
墓地は一番小さい区画にし 見本の写真から 庵治石の納骨堂を注文しました。
納骨堂ができたら 実家のお墓から 祖父母と父の3つのお骨壺を移してもらい
いつの日か最後に母が入り 全部で4人の納骨堂は これで全員そろいます。
どの納骨堂も裏に〇〇建立 と〇〇を赤字で彫りこんでありますが 〇〇さんが
亡くなれば 霊園が赤字を黒で塗ってくれます。
母の長年の念願であった納骨堂ですから なんとか裏の字を 母の名前の建立に
してやりたいと思っていましたが どうにか 赤字の母の名が間にあいそうです。
夫と墓地を見にいった日に即決めて すぐ後方にもう少し広い区画があったので
聞いたところ空いているとのこと。将来お墓参りしてくれる子孫が いっぺんで
済むようにと 自分たち用に こちらも契約しました。
夫か私か まだどちらが先に鬼籍に入るか分かりませんが 残った方が納骨堂を
建てることになり 空き地で何年置いても 毎年管理料を支払うことになります。
霊園には事務所があり 日中はつねに人がおりますので 一人でお墓へいっても
寂しくないし 花やお供え物の残骸などを片づけてくれ いつ行っても掃き清め
られている霊園を見ると 管理料は納得できます。
母ちゃん 納骨堂が建つよ よかったね と伝えましたが 分かったのかどうか
ふ~ん そうかね と表情をかえずに母は答えました。
せめて昨年なら きっと喜んだろうにと悔やみつつ 車イスをつき病院を出ました。