くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

葉わさび2018。

2018-03-31 | 食物関係

空き家になった実家の 山から引いた水路に 毎年この時期 わさびが柔らかい
葉を広げます。 少し遅れたかな  あぎたのでは? と思いつつ採ってきました。

あぎたとは土佐の方言で   トウが立つの意味です。何の手入れもせず放ったらかし
のため 根は成長しませんが    毎年桜の咲くころ 水の流れが葉を揺らします。

 

洗って適当に切り ザルに広げ熱湯を回しかけたら ぎゅっと絞って広口の瓶に入れ
料理下手の強い味方の らっきょう酢を注ぎ入れ 瓶を振って振って じゃんじゃん
振るうちに あんなにたくさんの葉が ずいぶん減ります。

冷蔵庫に半日も置けば 葉わさびの甘酢漬けができます。食べる前に再び瓶を振ると
鼻にツンと抜ける辛みが増し ご飯やビールの友になります。

   

食べる量をお皿に移したら すぐに蓋を締めます。開けっ放しは辛みが飛んでしまい
普通のおひたしになりますから。

時期が遅すぎ すっかりあぎたと思い 太い茎は別容器に分けましたが 口にカスが
残ることはないものの 4-5日早く採ってきたら より美味しかったことでしょう。

産直に葉わさびが出始め結構な値がしますが 待っていた人も多く すぐ完売します。
葉わさびの甘酢漬けや醤油漬けは あっという間に通り過ぎる 山里の旬の味です。

 

 

 

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カンボジア紀行5 思いつくままに。

2018-03-29 | 旅行

シェムリアップの五つ星ホテル エンプレスアンコールホテルに2連泊しました。

プノンペンのホテルも このホテルも シアヌーク王ご夫妻の肖像が飾られており
王に寄せる国民の尊敬が伺えます。日本ではシアヌーク殿下と呼ばれていましたね。

ガイド氏によると この国の首相は34年間も同じ人物で 国の重要機関は全て身内で
固め 自ら任命した者が役職に就くと お祝いにトヨタレクサスを贈るそうです。

首相は次の選挙も出馬予定で 対抗馬や反対派には 大昔の微罪を掘り出して投獄し
農村部には味の素をばらまき 長期に渡り首相のイスに座り続けると聞き 味の素の
ものすごい効き目に 吹き出しました。

34年も続く首相の大きい写真看板が バスの窓からも あちこちに見えました。
独裁的な指導者が長く君臨する国が   世界に増えました。日本もそうなるでしょうか。

 
   
   

ロビーで木琴みたいな楽器の演奏をしていた わろてんかの 葵わかなさん似の女性が
かわいくてパチリです。ドアガールのお姉さんは クメールの微笑み像に似ています。
 
 
 

バスから撮ったので写りが悪いですが 反対車線に女性を満載したトラックが何台も
通り 聞くと縫製工場の従業員を運ぶ車とか。日本は普通車・軽四・バイクも定員が
ありますが この国は乗用車もトラックにも 何人詰め込んで走ってもいいそうです。

車検はあるかと聞くと 自動車の税金がとても高く 中古車を買える人は富裕層です。
中古車の車検を厳しくしたら 使える車がなくなる。車検は検査員にお金を渡せば即
OKが出るそうです。ただし 海外観光客を乗せるバスには 厳しい車検があるとか。
  
  
  

流暢な日本語で 分かりやすい説明の現地ガイド フォン氏の話は胸を打ちました。
  

私は自分自身の 正確な歳と誕生日を知らない。暗黒のポル・ポト時代は 農村からも
医者・教師・技術者など知識層が連れていかれ処刑された。メガネを掛けているだけで
あるいは 見かけがインテリぽいの理由だけで 処刑された人もいる。

父は字が読めないとずっと思っていたが 恐怖の時代が終り 父が文盲のふりをしていた
ことを知った。ポル・ポトはカレンダーを持つことを禁じたため 生まれた子が 何年に
誕生したか分からず 雨季・乾季生まれの子 としか親は認識できなかった。

ポル・ポト時代が終り学校へ行けるようになり 小学校へ上がった日がその子の誕生日に
なって 右腕を頭上から回して左耳をつかみ どこまで指が届くかで 年齢が決められた。

100人が中学を卒業し 自分を含め3人が高校へ進学した。高校卒業後 日本語学校で2年間
日本語を学んだ。その後日本の旅行会社に就職でき 現在に至っている。

私は8人兄弟で全員一緒に住んでいる。休日は畑仕事をしたり トンレサップ湖にバイクで
行き 投網で魚を獲って 売った残りを家族で食べる。

数年前 ヒナから育てたニワトリを売り 念願の aiwa製中古ラジカセを40㌦で買った。
カセットテープの歌を聞いていたら 煙が出て器械は壊れた。日本とは電圧が違うことを
当時は知らなかったため 悲しい思いをした。

一昨年研修のため初めて日本へ行った。日本の梅酒が人気で あちこちから頼まれており
たくさん買ったら重量オーバーで 空港で6,000円支払う羽目になった。従妹へのお土産に
買ったハウスのカレールーを 板チョコのように彼女が食べたことを 後日知った。


バスの窓から撮ったので写りが悪いですが↓ カンボジアは高温多湿のため高床式の民家は
細く長い柱が家を支えており 家の下にはテーブルを置き作業台にしたり ハンモックを
吊ったりしていました。

地震や台風がないから これほど足長の下駄が出来るらしくて どの家の庭にもお約束の
ように バナナとマンゴーが実をつけていました。
 
 

ここはアンコールワット・アンコールトムなど 遺跡へ入るパスポートを発行する国家
施設で ここで一人々々撮られた    写真を貼ったパスポートを首に掛け観光になります。

パスポートは1日有効券代が37US㌦します。他の物価に比べたらとても高く この国の
重要な収入源となっています。1枚につき2㌦が 福祉施設建設に使われると聞きました。

お隣には 北朝鮮が建てた立派な博物館がありました。
 
 

椰子糖の木に バケツを持った若者がするすると登っていき 実に穴をあけバケツを
吊るしておくと夕方には甘い液が溜まっており 液を煮詰め 椰子糖を作るそうです。
前回マレーシアで買い忘れましたので 今回は買ってきました。

カンボジアの通貨はリエルですが どこも米㌦で通用します。ただ 1㌦以下のお釣り
になると リエルで返ってきます。 
  

200万人以上の罪なき人々が処刑された時代は そう昔の話ではなく わずか40年前の
ことです。その時代を生き延びた人は 今でも笑顔が少ないといわれます。

カンボジアは若い世代が多く 近年の経済成長も目覚ましくて 今はまだ遅れていても
近い将来 タイやベトナムと肩を並べる国になるでしょう。

猛暑の中を歩いたカンボジアに 数年後また行きたいですが 体力的にもう無理でしょう。
この国の人が暗黒のポル・ポト時代を どうしのぎ どう生き抜いたかを わずかながら
知ったし すばらしい遺跡のアンコールワット アンコールトムを忘れません。

 

だらだらと長い旅行記に 最後までお付き合いいただき ありがとうございました。
 

 

 

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カンボジア紀行4 トンレサップ湖。

2018-03-27 | 旅行

昨日は死ぬほど歩いたし 今日はよう歩かん のおばちゃんの心境を旅行社は
ちゃんと考慮して 涼しい2時間ほどのクルーズを組んであり 体が休めました。

トンレサップ湖は 乾季に琵琶湖の4倍 雨季には12倍以上になるアジア最大の
湖で 2万戸の水上家屋が作る水上村は これも世界最大級といわれます。

桟橋から観光船がどんどん出て行きます。川岸に建つは バラックの民家です。
 
 
 

船に乗る前 ガイド氏の注意がありました。
船には少年が乗っており乗客の肩を2-3分揉む。そのあと手を出して ワンダラーと
請求します。少年が肩に手を掛けたら ノーサンキューとはっきり断ってください。
船の操縦士や身内の子どものため 親の前では注意しにくいので 今ここで言います。

その通りに船には10歳ほどの少年が2人乗っており こまごま作業を手伝っています。
客席を順番に回る肩揉みは指示通り断りました。彼らは学校へは行ってないようです。
 

川岸ではお坊さんが橋を架けていました。この国の坊さんは土木工事もします。
 

沖へ出ると濁りが若干澄んだように見え 水上村の一部が見えてきました。ここはもう
湖とは思えぬ広さで 赤い屋根は水上村の小学校です。
 
 

水上村のカフェ&売店に着きました。ワニは食べるために飼っており 高級食材です。
 
 
 

水上の家や船の近くに鳥の巣状のものが必ずあり 聞くと家や船をつないでおくイカリ
とのこと。今は乾季ですが雨季になると水位が上がるため 家も船もイカリも 浅瀬に
引っ越すそうです。
 
 
 

クルーズが終りオールドマーケットへ行きました。建物内は様々な店がひしめきあい
独特の匂いがしていました。こうした 活気あふれる市場の風景はとても好きです。
 
 

様々な魚がさばかれ 次々に売れていきます。トンレサップ湖で獲れる魚は種類も多く
生魚を売る店 干物にして売る店 おかずを売る店など 働き者の手は休みなく動きます。
 
 
 
 
 
 
 
 

市場の喧騒の中 隅でミシンを踏む女性を見ました。サイズ直しなど これも商売です。
カンボジアのかまぼこでしょうか 色とりどりで ちょっと食べてみたい気もしました。
 
 

この日の夕食は カンボジアの宮廷舞踊を見ながらのバイキングでした。
 
 

やっと猛暑に慣れたころ 旅も終わりに近づきました。カバンの整理をせねばなりません。


 
    

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カンボジア紀行3 アンコールトム。

2018-03-25 | 旅行

カンボジア観光で必ず訪れるアンコールトムへは バスを降り歩きます。道の両側には
阿修羅像がずらり並び 高さ23㍍の南大門は 観世音菩薩の四面仏塔になっていました。

 
 
 
 

バイクの後ろに箱を繋いだトゥクトゥクというタクシーを いたるところで見かけました。
 

歩いて入口に到着しました。長い外壁や回廊には見事なレリーフが続き クメール軍と
チャンパ軍の戦いなど 浮彫りが歴史を語っています。ああ ここで1時間は欲しい。。。

 
 
 
 
 
 

19世紀中ごろ 仏の学者がジャングル奥地に眠っていたアンコールトムを発見し
密林を切り拓き 今は世界中から観光客が訪れるようになりました。

数百年間ジャングルに埋もれていたため ガジュマルなど締め殺しの木が深く根を
下ろし 遺跡を破壊しつつあります。トゥームレイダーのロケ地に使われたとか。
 
 
 
 
  

アンコールトムといえばこれ  バイヨンの四面仏像です。クメールの微笑みの規模や
見事さは迫力があり 圧倒されました。
 
 
 
 

全てお顔が違いますが 右側の仏さまは京唄子さんに似ており ↓日本人に人気だそうです。
 
 

クメールの微笑みの温和な表情に 心が和むというか    癒されます。
 
 
 
 

この日は早朝から アンコールワットの日の出を見て 一旦ホテルへ戻り朝食を取って
アンコールトムの見学 次に朝のアンコールワットへ再び行き 夕方まで観光しました。

一日中炎天下を歩き回り 服は絞るほどの汗をかき ふくらはぎはもう パンパンです。
本日は25,000歩歩きました と添乗員が言います。

雨の予報をクメールの仏さまが守ってくれて 終日天気がよく幸いでした。一日中歩き
疲れました。ゆっくりお風呂に入り 脚を揉んでから寝ることにします。 
  

 

 

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カンボジア紀行2 アンコールワット。

2018-03-23 | 旅行

ホテルを まだ暗い午前5時20分に出発し アンコールワットに着きました。
天気予報は雨でしたが 空が明るくなり これなら日の出が見られそうです。

朝日に浮かぶアンコールワットを見るため すでに大勢の人が待っていました。
 
 
 
 
 
  

東の空に朱が差して ヨード卵光みたいな 赤い太陽が昇ってきました。
 
 
 
 

↑正面から見ると つくしのような尖塔が3つ見えますが 塔は5つあり 春分・秋分の
一年に2回 真ん中の高い尖塔の上に太陽が昇るそうです。一昨日の春分の日はさらに
見物人が多かったことでしょう。

測量機器もない11-12世紀初頭に これほどの建築物が どう計算し正確に作られたのか
太古の人々の知恵に ただ驚くばかりです。

いったんホテルへ戻り朝食を取ったのち アンコールトムを観光し その後ふたたび
アンコールワットへ行きました。気温はぐんぐん上がり 首にタオルを巻き歩きました。
 
 
 
 

壁に彫られたレリーフにはそれぞれの物語があり パンフレット片手にじっくり見たい
ですが ツアー旅はそうもいかず 毎度のこと これが残念です。
 
 
 

数年前旅した友は尖塔へ登ったと言います。しかし今は 影で見づらいですが石段の
登り口に柵があり 一日100人しか登れないそうです。

60度近くあるでしょう急こう配の石段に 登ったものの よう降りんなった観光客を
警察官が抱えて降ろした とガイド氏は言います。ひぇぇ~ 警官も命がけですねぇ。
 

この一角の遺跡は 昨年の今頃ベトナムで見たミーソン遺跡そっくりで 聞くとやはり
チャンパ王国時代のものでした。ベトナムとは隣同士ですものね。
 
 
 
 

すばらしいといわれる夕日も見たいですが 午後6時には門が締まるため それまでに
ここを出ねばなりません。午後5時45分のアンコールワットです。
 
 

お坊さんが建物から現れ にっこりと去って行きました。
 
 

え~と これは何の遺跡だったか う~ん 思い出せん。。。
 

アンコールワットに棲むサルは 観光客に人気があります。赤ちゃんがかわいい。
 
 

アンコールトムは同じ日に観光しましたが 長くなりすぎますので 次にしました。

 

 

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