にんじん攻め。

オレが手塩にかけて育てた無農薬の野菜　と夫の友人が　にんじんと
玉ねぎを持ってきてくれました。

おとめの品が何もないので　縫ったエコバッグを渡すと喜んでくれて
器量よしとはいかんが　捨てるなよ　と言いのこし彼は帰りました。

袋から出すとなるほど　器量よしとはいかん出来ですが　はいもちろん
捨てず食べます。玉ねぎは上出来で　こっちがもっと欲しかったなぁ。

　
　　　

料理のレパートリーがせまいので　にんじん料理たってピンときませんが
にんじんの白和え・にんじんしりしり・それと先日作ったちりめん山椒を
入れたかき揚げは　これはわりといけます。
　

料理上手の友が今が旬のぶり子に　にんじんグラッセを添え載せておられ
さっそく作ってみました。にんじんグラッセは添え物として彩りも美しく
主役をひき立てます。あとは冷蔵庫の残り野菜で　昔から食べた煮物です。
 

傷んだ箇所をひとつずつ丁寧に取りのぞくに　思ったより時間がかかって
捨てない約束は守れたものの　ここ数日は　にんじん攻めになるでしょう。

拷問やね　来年は器量よしを3-4本くれと言うておく　と罰当たりなことを
ぼやきつつ　基礎ができてない！ と毎日のエラーに　老トラは嘆いています。　

おめでとう照ノ富士関。

横綱は休場し　観客数も制限され　いまいち盛り上がりに欠けた
大相撲春場所が　照ノ富士の三度目の優勝で千秋楽を終えました。

大関から序二段まで落ちたのち　そこから這い上がっての二度の
優勝は　史上最大の復活劇　と言われるはずです。

序二段とはどこらへんか　とピラミッドを見ると　序ノ口の一つ
上ではありますが　そうとうピラミッドの下になります。

土俵復帰が許されて　西幕下五十六枚目で　幕下優勝した阿炎関
おめでとう。照ノ富士関を見習い　上をめざしてほしいです。
　
優勝賜杯をもらって　インタビューでは表情もゆるみ　元の場所にもどれて
嬉しいよかった　を繰りかえし言います。 あれれ　大関再昇進の理事会は
このあとするので　自分から言わんがええとちがう？  とドキドキする私です。
　
　

大関には何人かのつき人が身の回りの世話をしてくれ　部屋では殿様みたいな
生活だったはずが　序二段まで落ちると立場が逆になるわけで　つらく屈辱の
日々だったと思います。給料もなかったでしょうしね。

今回　中入り後の取り組みをほとんど観ましたが　照ノ富士の強さは群を抜き
幕内力士の中では　いま一番強いと思います。

相撲内容もよくて　張り手やかちあげ等　姑息な手は一切使わず　どの一番も
堂々として　観ていて気持ちがいい相撲を取ります。

　

つらいときも頑張れたのは　妻の存在もあったでしょうし　励まし支えた
師匠の伊勢ケ浜親方や　支援する人たちの応援が力になったことでしょう。

日本国籍も取得し　来場所から　大関照ノ富士の相撲を楽しみにしています。
　　

なんでも有料。

実家地区のお宮さんのおさい銭は　2ヵ月交代で1軒が集め　お宮さん
名義の通帳へ入金するきまりで　2月3月が　わが家の当番でした。

小さな神社ですが筋の神さまといわれ　遠くからもお参りに来てくれて
1円・5円・10円・50円　あたたかい日には100円玉も入っています。

25日が交代日で　つぎの４－5月当番に通帳をつなぐため　2ヵ月分の
おさい銭を入金に　銀行へは夫が行きました。

ざらざらと　機械で小銭をかぞえ終えたら　一度の入金で硬貨が100枚
を超える場合は　手数料をいただきます　と窓口嬢が言うそうです。

手数料は10円か20円くらいだろうと思い　はいどうぞと答えたところ
入金後の通帳には手数料110円が引かれており　ええっこんなに要るの！
と驚いたそうです。

筋の痛い人たちが遠くからお参りに来てくれて　さい銭箱に入れた尊い
浄財を110円も失くした　2日に分け入金すべきだった　と夫は嘆きます。

キャッシュカードでの振り込みが　同銀行内でも　1月から有料になって
今度はまたも　一度に入金のコイン数で　手数料がかかります。

それも　何百枚と持ち込むわけではなく　機械が数えるので　いちいち
行員の手を煩わすこともないのに　最近の銀行は何でもかでも有料です。

最近またもガソリンが値上がりし　ほぼ毎日　2台の車を使うわが県では
じわりと響くところです。どんどん暮らしにくくなっていきます。

　

25日はえびフライ定食が半額の日でした。ガソリン焚いて食べに行くのは
次から考えよう　となんでも次回からにする悪ヘキを　治さねばなりません。

「とにかく初戦を取らないかん　行けよ　藤浪！」 おさい銭入金でミスった
老トラは　一夜明けたら　今夜の開幕で頭がいっぱいみたいです。

 

原節子の真実。

映画にくわしいblog友が『原節子の真実』を紹介しておられ　新潮文庫を
買ったものの　小さい字に目が疲れて　少しずつしか進みません。

綿密な調査と　多くの資料集めから書かれ　昨年のベストセラーになった
『女帝　小池百合子』に次ぐ　私には2冊目の石井妙子作品になります。

　　

NHK-BSで　過去にいくつか観た原節子さんは　すらりと上背があり
手足が長く　目鼻立ちの美しさや　涼やかな声など　画面からも気品が
感じられ　清らかな白百合のようでした。
　　　　

小津作品の紀子三部作から　笠智衆氏とは父と娘の　1949年『晩春』は
好きな作品です。 老け役が板につく笠氏は当時　45歳の若さです。
　

小津監督の代表作1953年『東京物語』の紀子は　戦死した次男の嫁で
笠氏は舅です。 眼下に尾道水道を臨む浄土寺での　好きなシーンです。
　

小津監督が亡くなると原さんも女優をやめ　以来50年もの隠遁生活を送り
2015年95歳でひっそりと没した　伝説の女優となりました。

演じるが女優と分かっていても　何作か観ると　役どころと女優が重なって
いつしか　素の原節子もこうだとのイメージが作られます。

そんなとき　原さんはたばことビールを愛し　賭けごとも好きだったという
昨年6月の　原節子生誕100年の記事から　演じてきた役どころとは　大きく
ちがう原さんの一面を知り　ますます好きになりました。

旅友のおばさん4人でポルトガル ⇒スペインを旅し　無事帰国して関空近く
のホテルで後泊した　2015年11月25日の夜　わいわい夕食を取っていた時
原節子さんの訃報がニュースで流れ　かしましおばさんは　しんとしました。

9月に亡くなった原さんの訃報は　2ヵ月半もふせられ　メディアへの発表は
11月になったと聞きました。

   

「原節子の真実」まだ1/3しか読んでないですが　今までの原さんイメージとは違う
魅力を　石井妙子さんは教えてくれます。家にこもる間に　読み終えようと思います。

　　

実山椒がでてきた。

冷凍庫の奥から　霜がついた山椒の実がでてきました。昨年のもの？
いやもっと古く　ひょっと平成かもしれない　の怖ろしさはあっても
捨てません。

水に戻し噛んでみると　ちゃんと下処理がしてあり　ちりめん山椒を
年中つくれるようにと　保存していたと思います。

ジャコ屋さんから　かちり500㌘が届きました。かちりとは　乾いた
ちりめんジャコの名で　県内どこでも通じる　商品名になっています。

実山椒が残りましたので　大原千鶴さんレシピの　昆布のつくだ煮も
炊いてみました。

　

ちりめん山椒も　昆布のつくだ煮も　主役のご飯をひき立てる名脇役で
昆布のつくだ煮は　冷蔵庫でひと月もつ　という実力派です。
 
 

大皿で出すと食べすぎますので　食卓には　小分けにして出しています。
どちらも　けっこうお醤油が入っていますから。

何日か食べますが腹痛もなく　時代不詳の実山椒は　ひと仕事こなしました。