寒蘭展。
若いころ寒蘭を育てていた友が 牧野植物園の『寒蘭展』へ行くなら
「朝10時ごろか 午後なら3時ごろがええよ」と妙なことを言います。
聞けばこの時間が 寒蘭が香る時間だそうです。冬に咲く蘭を『寒蘭』
と牧野博士が名づけたことを 今回知りました。
友が言うように 午後3時ごろ 牧野植物園へ行ってみました。
展示会場の入り口で 牧野富太郎博士が にっこり迎えてくれました。
県立牧野植物園は 65歳以上の県民は無料 という嬉しい恩恵があるため
各種イベントや 温室での洋ラン展へ行きます。
洋ラン展と寒蘭展では 客層のちがいが一目でわかります。洋ラン展は
若者や女性が多く 寒蘭展のお客はほぼ 年配のおじさんたちになります。
午後3時の会場は友が言うとおり マスク越しでも分かる上品な香りが漂います。
どの鉢にも寒蘭の名前がついていましたが とてもよう覚えません。
洋ランの華やかさに比べると寒蘭は地味で うまく表現できませんが
わび・さびみたいなものを感じ 歳のせいか 凛とした寒蘭に魅かれます。
寒蘭の知識がないため 白系統・赤系統 と思われる花を撮るだけです。
寒蘭の幽玄の世界を楽しませてもらい ありがとうございました。
温室へとつづく『つわぶきの回廊』へ行ってみました。
ここは日影のためか よそが終わったころ毎年咲きます。