先日 胃ろう手術をしたおばは 見にいくたびに 枯れ枝だった腕や足が
ふっくらしてきて 管で胃へ届く養分が 確実に効いています。
ここの特養は 胃ろう手術の後 総ての養分を管で取っている人もおれば
おばのように 時々は口からも食べる人と その両方がいると聞きました。
こんなことを言ってはいけないでしょうが 胃ろうとは フォアグラのごとくに
確実に 食べさせられるという過酷な現実で 無理に生かされているという
そんな気がしてなりません。
あと20数年したら 自分もこうなるのかと思うと とても気持ちが落ち込んで
家へ帰っても しばらくは何をする気にもなれずに 黙ってしまいます。
子どもには 70代の若さで私がこうなっても 本人は胃ろう手術は希望せず
口から食事が取れなくなったら それが 母の寿命だと伝えました。
それなのに 87歳の母がこうなったら 胃ろう手術をしてでも 生きていてと
願う気持ちがあり 複雑な胸のうちです。
特養へいくたび 気が滅入る私に 小さな安らぎが生まれました。
それは いつ行っても いつ見ても 常に絵を描いている 97歳という高齢の
おじいちゃんに 会う喜びが出来ました。
皆が食事をする広間の 同じ場所でいつも描いており 机の隅には 絵具や
スケッチブックなど 常時積んでありますので この席は画伯の専用席です。
職員に聞くと 本人談ですよと断って 若い頃は高名な画家で 県展常連の
輝かしい過去があるらしく とにかく今は 起きている間は描いているとのこと。
広間や廊下には 特養の 画伯の絵が貼ってありました。
写真も見ず 頭の中の 若い頃の記憶をもとに描くわけで 画伯はまるで
山下清です。
水辺のものが多く 白や水色の明るい色を好むため この色の絵の具が
すぐになくなって そうすると職員が 文房具店で買ってくるそうです。
これは 足摺岬にも 室戸岬にも見えませんが 画伯の思い出の中の
夕日に染まる灯台ですね。
片方の耳が聞こえず もう一方の耳も遠いため 職員が耳に口をつけて
〇〇さん ほめてくれゆうよ! と叫ぶと にっこり口元がほころびました。
97歳の 特養の画伯はとてもおしゃれで この前とは違う 赤いチェックの
シャツを この日も着ておりました。
ふっくらしてきて 管で胃へ届く養分が 確実に効いています。
ここの特養は 胃ろう手術の後 総ての養分を管で取っている人もおれば
おばのように 時々は口からも食べる人と その両方がいると聞きました。
こんなことを言ってはいけないでしょうが 胃ろうとは フォアグラのごとくに
確実に 食べさせられるという過酷な現実で 無理に生かされているという
そんな気がしてなりません。
あと20数年したら 自分もこうなるのかと思うと とても気持ちが落ち込んで
家へ帰っても しばらくは何をする気にもなれずに 黙ってしまいます。
子どもには 70代の若さで私がこうなっても 本人は胃ろう手術は希望せず
口から食事が取れなくなったら それが 母の寿命だと伝えました。
それなのに 87歳の母がこうなったら 胃ろう手術をしてでも 生きていてと
願う気持ちがあり 複雑な胸のうちです。
特養へいくたび 気が滅入る私に 小さな安らぎが生まれました。
それは いつ行っても いつ見ても 常に絵を描いている 97歳という高齢の
おじいちゃんに 会う喜びが出来ました。
皆が食事をする広間の 同じ場所でいつも描いており 机の隅には 絵具や
スケッチブックなど 常時積んでありますので この席は画伯の専用席です。
職員に聞くと 本人談ですよと断って 若い頃は高名な画家で 県展常連の
輝かしい過去があるらしく とにかく今は 起きている間は描いているとのこと。
広間や廊下には 特養の 画伯の絵が貼ってありました。
写真も見ず 頭の中の 若い頃の記憶をもとに描くわけで 画伯はまるで
山下清です。
水辺のものが多く 白や水色の明るい色を好むため この色の絵の具が
すぐになくなって そうすると職員が 文房具店で買ってくるそうです。
これは 足摺岬にも 室戸岬にも見えませんが 画伯の思い出の中の
夕日に染まる灯台ですね。
片方の耳が聞こえず もう一方の耳も遠いため 職員が耳に口をつけて
〇〇さん ほめてくれゆうよ! と叫ぶと にっこり口元がほころびました。
97歳の 特養の画伯はとてもおしゃれで この前とは違う 赤いチェックの
シャツを この日も着ておりました。