日本シリーズ第2戦を見るべくTV前に座りましたが NHKアーカイブス
伝説の名勝負のタイトルで 31年前に戦った 松尾雄治氏と平尾誠二氏が
録画を見ながら語り合うという番組があり こちらを見ました。

ミスターラグビーと呼ばれた平尾誠二氏は 最近53歳の若さで亡くなったとの
報道に驚いたばかりで 追悼番組として放送されたと思います。
伝説の名勝負は 1985年1月15日国立競技場で 社会人と学生の王者が対決する
というもので 松尾率いる当時敵なしの新日鐵釜石 かたや平尾率いる同志社大
チームは 満員の競技場を揺るがす死闘を繰り広げました。

大方の予想を裏切り 前半は13対12で同志社リードで終了 しかしここからが
さすが 日本選手権を7連覇した新日鐵釜石です 後半は盛り返し逆転勝ちで
試合は終わり 松尾氏はこれを最後に現役を引退しました。
引退時に松尾氏は これからの日本のラグビーは 平尾が作り上げるだろうと
言い 言ったとおりになったと松尾氏は語ります。
ラグビー選手はもっさりして汗臭いイメージで 激しくぶつかるためか前歯が
ない人が多く 当時あまり 女性にもてるスポーツとは言えませんでしたが
平尾氏が神戸製鋼へ入り 活躍するにつれ 女性ファンが増えたと思います。
この番組は 初回放送が2012年だったようで それでも27年前のことですが
各シーンを見ながら 2人の会話は どんな小さな動きも 当時の心理さえも
覚えており語りました。
新日鐵釜石が7連覇したように 神戸製鋼も7連覇をしたその2日後に 阪神淡路
大震災が 神戸製鋼の地元を襲ったそうです。
そして5年前には 日本一のラグビーチームがあった 岩手県釜石市を大津波が
襲いました。
いま松尾氏たちは復興のため 釜石市を中心に かつてのラガーマンが集い試合を
行いボランティアをしています。

あまりに早く逝った 平尾誠二氏が残念でたまりません まだまだ30年の命が
あったはずで 講演を聴いておけば良かったと 悔やまれます。
ミスターラグビー ご冥福をお祈りします。