NHKで「最高の人生の見つけ方」があり 以前観ていますが 主演の二人
J・ニコルソンとM・フリーマンがとても好きで 再度登場願いました。
10年前の作品で これが初共演の主演二人が 共に70歳の時の作品です。
余命半年と宣告された末期がんの二人が 残りの時間を治療に使わず 今までに
したかった事を BUCKET LISTやりたい事リストに書き出し 叶えるための旅に
出るというストーリーです。
成功し一代で富豪になった白人実業家と 家族を養うため働きづめだった黒人自動車
整備工 普通なら出会わない二人が 末期がんのため 同室に入院から始まります。
リスト通りに行きたかった国への旅は 実業家の自家用ジェットで飛び 万里の長城を
バイクで走り スカイダイビング タージマハル ピラミッド アフリカのサバンナと
夢を叶えていく中で 今は独身である実業家の 娘とのこじれた絆も語られます。
旅を終え久しぶりに 大家族の元へ帰った黒人整備工は 皆で楽しく食事のあと病状が
悪化し死亡 希望通り遺骨は小さな缶に納められ ヒマラヤの雪の中に葬られます。
そして間もなく実業家も死亡し 忠実な秘書が同じく缶に入った遺骨を ヒマラヤに
葬るため登山し 雪の祠で二つの缶は並び 真っ青な空が映って 物語は終わります。
あまり映画を観てない私は J・ニコルソンは若い頃の「カッコーの巣の上で」が強烈な印象に
残っており 歳が行ってからは「恋愛小説家」を鑑賞したくらいですが 年齢を重ねて
顔も体もだるだるになっても 彼の持つ表情や仕草が豊かで若々しく 引き込まれます。
M・フリーマンは どんな役をやっても 相手を包み込む表情が魅力で きっと素の彼も
包容力のある人物でしょう。彼の作品は「ショーシャンクの空に」に感動しました。
ショーシャンクと甲乙つけ難い作品が「ドライビングMissデイジー」でこれはもう
セリフを覚えるほど観ました。この作品は あちこち劇団の舞台公演でも演じられ
フリーマン作品の中では 一番好きです。
余命6ヵ月と宣告されたら 治療に専念するか または豪華でなくとも 自分がやりたい
事を優先し残りの時間を使うのか 歳と共に 自分に置き換え考えるようになりましたが
まずこの作品は 主演二人の いぶし銀の魅力に酔いしれます。