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適年の移行には、手間、時間、費用が必要です。

2008-07-15 16:45:29 | 適格退職年金

適格退職年金の移行には、手間、時間、費用がかかります。
ここ何回かのブログでお伝えしたように、「適格退職年金の移行先の
選択に失敗しない、中小企業のための適年移行ハンドブック」という
冊子と出版いたしました。
それをお読みいただくと、お分かりいただけますが、適年の移行は、
ほとんどタダで行えるというのは、間違った認識です。
移行先に適年と同じ制度はありません。
社内で検討する場合、時間と手間が掛かります。それは当然お金も
掛かるということです。
移行先制度や移行方法について必要な情報を取り揃える。本を購入
する。セミナーに参加する。これらは、手間、時間、お金が必要です。
社内だけで行おうとする場合、通常の業務に差し障りが出るといけな
いので、かなりの時間を使って、残業をすることになります。

そして、移行先が決まり、金融機関に連絡をすると、金融機関が全て
タダでやってくれるわけではありません。
従業員の同意、労働組合の同意といったことは、企業の責任で行う
業務です。

中小企業退職金共済への移行を例に取ると、適年の委託先金融機
関と中退共の間で、移行手続きが全て終わるわけではありません。
ペーパーベースの作業は、社内業務です。
中退共への申込書は、加入する従業員1人1人の署名か押印が必要
です。(他にも、ペーパー作業はあります。)

社内で手間、時間、お金を掛けないと、とんでもない失敗をすることに
なります。
次回は、適年を委託先金融機関に任せて、中退共へ移行した失敗例
を、お伝えします。






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