先日(もうだいぶ日が経っているが)日本映画界の鬼才大島渚監督がお亡くなりになられた。彼の代表作となると戦メリという言葉を生み出した戦場のメリークリスマスということになるか。しかし、個人的には1960年代初期の作品にこそ大島監督の凄みが発揮された作品が多いと思う。そんな時代の代表作である青春残酷物語は大島渚監督の名を世に知らしめた作品であり、安保闘争が真盛りの時代を背景にした青春映画だ。 しかし、タイトルから想像できるように爽やかな内容ではなく、若者が破滅へ向かって一直線に落ちていく様子が描かれている。若者たちの有り余るエネルギーが社会のために生かされることもこともなく、エロスとバイオレンスに注がれる様子から観ている我々を何を感じるのか?
街で飲んでいた女子高生である真琴(桑野みゆき)は、見知らぬ中年男の車の窓を叩き自宅へ送らそうとする。ところが案の定、真琴(桑野みゆき)はラブホテルへ連れ込まれそうになり、そこへ大学生の清(川津 祐介)が現われ、助けられる。
翌日、再会した2人は川の材木場でセックスをするが、その後2人は連絡を交わす約束をするが、しばらくの間、連絡が途絶えてしまう。
清(川津 祐介)に会いたがっていた真琴(桑野みゆき)は彼のアパートへ向かう。ヤクザな男に言い寄られた真琴(桑野みゆき)を再び清(川津 祐介)が助けるが、それ以来2人は金を持っていそうなオヤジを狙って、殴り、蹴り、金を巻き上げる行動を繰り返すのだが・・・
安保闘争に青春を燃やす若者が居るかと思えば、この映画の主人公の男女は持て余したエネルギーを暴力、欲望に捧げてしまう。今でも『最近の若者は・・・』とぼやくオヤジをよく見かけるが、この当時の若者だって心はボロボロ。そして、この当時のオヤジもエロエロ。
そして、異なる世代において、価値観、習慣、状況は違っても、何かと満たされない気分は何時の時代も一緒。俺も『あの頃は良かった』なんて懐古趣味に浸ることは絶対に避けようと決心した。正直、50歳代以下の世代の人間には大して心に響く内容では無いが、60歳代、70歳代の人には懐かしい気分になれる青春残酷物語は、大島監督作品に興味がある人はぜひ観てください
大島渚監督の映画は日本の夜と霧、戦場のメリークリスマス、マックス、モン・アムールしか観ていませんが、日本の夜と霧は実験精神旺盛で、今観ても斬新的。共産主義の矛盾さを浮き彫りにした名作です。好き嫌いは別れると思いますが、一度は観て欲しい映画です。
他に大島作品でお勧めがあれば、教えてください
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街で飲んでいた女子高生である真琴(桑野みゆき)は、見知らぬ中年男の車の窓を叩き自宅へ送らそうとする。ところが案の定、真琴(桑野みゆき)はラブホテルへ連れ込まれそうになり、そこへ大学生の清(川津 祐介)が現われ、助けられる。
翌日、再会した2人は川の材木場でセックスをするが、その後2人は連絡を交わす約束をするが、しばらくの間、連絡が途絶えてしまう。
清(川津 祐介)に会いたがっていた真琴(桑野みゆき)は彼のアパートへ向かう。ヤクザな男に言い寄られた真琴(桑野みゆき)を再び清(川津 祐介)が助けるが、それ以来2人は金を持っていそうなオヤジを狙って、殴り、蹴り、金を巻き上げる行動を繰り返すのだが・・・
安保闘争に青春を燃やす若者が居るかと思えば、この映画の主人公の男女は持て余したエネルギーを暴力、欲望に捧げてしまう。今でも『最近の若者は・・・』とぼやくオヤジをよく見かけるが、この当時の若者だって心はボロボロ。そして、この当時のオヤジもエロエロ。
そして、異なる世代において、価値観、習慣、状況は違っても、何かと満たされない気分は何時の時代も一緒。俺も『あの頃は良かった』なんて懐古趣味に浸ることは絶対に避けようと決心した。正直、50歳代以下の世代の人間には大して心に響く内容では無いが、60歳代、70歳代の人には懐かしい気分になれる青春残酷物語は、大島監督作品に興味がある人はぜひ観てください
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大島渚,真鍋理一郎 | |
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大島渚監督の映画は日本の夜と霧、戦場のメリークリスマス、マックス、モン・アムールしか観ていませんが、日本の夜と霧は実験精神旺盛で、今観ても斬新的。共産主義の矛盾さを浮き彫りにした名作です。好き嫌いは別れると思いますが、一度は観て欲しい映画です。
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