褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 Dot the i ドット・ジ・アイ(2003) 構成が上手いです

2013年02月03日 | 映画(数字、アルファベット)
 『Dot the i 』のタイトルの意味だが、決してコンピューター用語ではなく、「細かいところにまで気を使う」という意味の慣用句。その意味の通り最初から最後まで気の抜けないサスペンス映画だ。
 時々外国の映画を観ていると、変な風習を目にすることがあるが、フランスやイギリスではヘンナイト・パーティーと呼ばれるパーティーがある。独身最後の夜を過ごす女性が女友達を呼んでパーティーをするのだが、決まり事として偶然にその場に居た最も気に入った男性を選んで独身最後のキスをする。羨ましいのかそうでも無いのか、よくわからない風習だが日本では流行りそうな気がしない。
 そんなパーティーがあると最初からわかっていたら参加してみたいと思ったりするだけでも楽しい映画だが、所々で挿入される第三者が撮っていると思わせるカメラワークが非常に不気味。観ている我々にすれば、果たしてこの第三者は一体何者なのか?その目的は?など色々な疑問を感じながら観ることになる。

 ある理由によってスペインのマドリードから逃れて、イギリスのロンドンにやって来た女性のカルメン(ナタリア・ベルベケ)は普段から優しい金持ちのボンボンのバーナビー(ジェームズ・ダーシー)からプロポーズされ結婚することになる。
 独身最後の夜にカルメン(ベルケア)は女友達をレストランに呼んでパーティーをするのだが、偶然にその場に居合わせたビデオカメラを持ったキット(ガエル・ガルシア・ベルナル)を指名してキスをする。
 かる~い気持ちのキスだったはずなのに、キット(ベルナル)の情熱的なキスの前にすっかりメロメロになってしまい、カルメン(ベルケル)の気持ちは次第にバーナビー(ダーシー)からキット(ベルナル)に傾いていくが、実はそれは罠であり・・・

 相当な美人であるカルメン(ナタリア・ベルベケ)が抱える謎やエロシーン、ストーカーっぽい存在などミステリー色が非常に濃いドラマであり、そしてアホキャラも含めて登場人物の個性が際立ったいるおかげもあり、観ている間は決して飽きることがない。
 途中からの二転三転するドラマ性は、そんなの『ありえね~!』と思ったりするが、意外に現実的に起こりえるシチュエーションか。そして構成が非常に巧みで伏線もキッチリ回収、謎もバッチリ解明、しかし結末は
 1時間半という時間も適当だし、美男美女のサスペンスは定番とはいえ展開的には斬新性があり、万人にお勧めできるDot the i ドット・ジ・アイはぜひ観てください

ドット・ジ・アイ [DVD]
マシュー・パークヒル
エスピーオー


 主演のキットを演じるのがガエル・ガルシア・ベルナル。いかにもラテン系の格好良い男でありながら、ひ弱な感じが女性から観れば放っておけないタイプ。この人が出演しているお勧めの映画は、犬好きにもお勧めできるアモーレス・ペロス。他に若きチェ・ゲバラを演じたモーター・サイクル・ダイアリーズ、哲学的パニック映画で悪役を演じたブラインドネスがお勧めです。

 アホキャラで重要な役でトム・ハーディーが出演しています。クリストファー・ノーラン監督作品のインセプションで印象を与え、そしてダークナイト ライジングでは凶悪テロリストのべインを演じるなど今後も注目したい俳優です。

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