昨日は天気予報が北海道大荒れを繰り返すので、
覚悟はしていましたが、、、
薄らあかりの5時に起きて、体操をして、
お腹の脂肪が邪魔なので、コルセットで締め付ける、
キルチングのモンペの上から、ひざにサポーターをはめる、
男性用の手袋も、手首にしっかりとサポーターをして、
玄関のドアを開ければ、、、
偉いね~~~新聞が、、、こんな日でも、、、もう来ているよ!
ひるんでいた我が身が恥ずかしい、、、
元気をもらって、あったかいスペシャルな愛用の長靴を履いて
新聞配達の方のつけた階段の足跡をたどりながら、道路に出れた。
緊急の時の為に、少なくとも、道路にタクシーが駐車できるように除雪をする。
来たと西の角の我が家には、除雪車が通過するたびに
雪の土手が出来上がる。
その雪の土手に、雪を救たら、上から張り付けてゆく、
雪は雪の土手にめり込んでゆくので、
除雪するたびに、装飾壁のように整頓されてゆく。
婆ちゃんは、力が有ると言っても、、、今日のような、、、重い雪は
一スクイしただけで汗が出る、
急がず、、、慌てず、、、あきらめず、、、
天国で、ちびっこのまま天使になって、、、賽の河原で石を積んでる兄弟姉妹と
話しながら、、、お城をつくって遊んでいる気分になる。
戦争が無かったら、、、私は、、、南紀を知らなかっただろう、、、
疎開中の南紀の3月は、、、芝っこの斜面に、梅が咲いていた。
凛とした梅の枝に、凛とした白い花が咲いていた。
それから、、、桜が追いかけてくるように
にぎやかな、、、桜並木を、、、ランドセルを背負った弟が入学した。
村の診療所のすぐ裏が小学校だった、
何百年も経ったのではないかと思うような大きな桜の木の幹には
蜂蜜のような色の樹液が滲みだしていた。
雪を掻きながら、、、走馬灯のように
南紀の春を思い出していると、
お転婆だった友達の顔が子供のまま浮かんでは消えてゆく。
4時間かかって、、、やっと、、、いつもの城砦のような雪の垣根に仕上げて
ボトルで買ったアクエリアスを、、、ごくごく飲んだ。
雪の融けた水分と、、、、汗びっしょりのセーターが
「このまま、、、お風呂に飛び込みなさい!!!」と、、、大声で言ってるようだ。
全部着替えて、防水の甘いヤッケを洗濯機に入れると
重量はともかく、、、洗濯機の水が滲み沓るまで。ふたが閉められない量である。
ともかく、雪かきの後の風呂は格別である。
今度はポカリスエットを持ち込んで、、、、居眠りしながら、
冷えた体を温めた。
こむら返りが起きるようになってから、
雪かきの後は、長湯をすると、、、こむら返りは起きなくなった。
しかし、、、ふくらはぎの筋肉が、がっちり収縮しているので、
シップを貼った、
シップは剥がすときに、、、ギャーと言いたくなるほど変な痛さなので、
こむら返りと、、、どっこいどっこいの悲鳴をあげて剥がすときには苦労をしている。
もう少し頑張れば、、、雪かきは無くなって、、、北国の遅い春が来て、、、
春が待ち切らない桜は葉を出して、蕾は葉っぱの間で固まっているから
北国の桜は、、、はだしの花である。
ヤマザクラで山が真っ白だった南紀の春が、、、いつしか雪になって、、、
とうとう、、、本州には帰れなかった。
北海道に来たときは、、、旅行気分のちょっと立ち寄ってしまった、、、感じだった。
子供たちの教育の為に、何とか、、、東京に戻ろうと、、、
あの手この手、、、で財テクをしたつもりが、、、
頼みの綱の拓銀が、消えてしまって、、、売り買いをしていたわけではなかった株券は
東京に、帰還の軍資金になるはずが、、、壁紙のように、、、空しく、、、歴史の遺物となって
いまだに、、、捨てきれなくて、、、引き出しにしまってある。
そのあとで、日本航空なら、、、東京に還る軍資金になるかなと、、、
共働きしながら、、、買い足していた、、、
株がぐんぐん、、、値下がりを始めた。
拓銀の時のように,、、0円になっては大変と、、、
主人に相談したら、、、「
僕より頭の良かった弟が勤務しているんだよ、、、
会社つぶすわけはないだろう、、、エリートの頭脳ばかりの日航だよ!」
その時、いつも電話で、連絡をくれていた証券会社の社員が言いました。
「今買っておくと、、、末は大株主ですよ!」
私はとっさに思いました。
北海道と違って、、、東京に自宅を持つなんて、、、夢のまた夢だと思っていたけど、、、
買い足した株が戻れば、、、東京に還れる!、、、
皮算用は、、、見事に外れ、、、
追い打ちで買い足した株券事、、、「0円になりました。」
証券会社の社員からは、なしのつぶてになり、、、
一円も、戻ってきませんでした。
それからは、、、もう、、、
東京に還ることを考えないように生きています。
雪かきの時間が、、、もったいなさすぎるけど、、、
もう、、、東京に還ることは出来ないと、、、決心すると、
お金を貯めようと、、、悪あがきはしなくなるので、、、
主人の身の回りの世話と、家庭の維持と、、、家事だけになり
何も考えないで、月日が飛んでゆきました。
東京からmmm北海道に来るのは意外と簡単ですが、
還るとなると、、、金銭的に東京は歯が立たないというスケールだと認識できました。
父の、、、父が、、、つまり祖父が、、、宮内庁に勤務していた差から
市ヶ谷の一等地に父の自宅が有ったのだと、、、還れなくなってから、、、
先祖のおかげで、東京の小学校から、、、大学まで、駿河台で青春を過ごせたのだと
我とわが身の、、、世間知らずだった来し方を振り返り
ご先祖様に、、、深く深く感謝しながら、、、
身の丈の生活の中で、、、雪掻きは、天からの思い出話も聞こえてくるんですよ。
サ~~~春には融けるけど、、、雪掻きは魔法のように、
我が家が、雪でアートしてるでしょう!?
幸せは、、、北国の雪かきのなかにも、、、有ったのですね!