花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

アランドロンの若かりし頃の映画

2018-09-30 04:15:54 | Weblog
サッポロは余震が、、、まだ時々あります。

熊本の例が無かったら、、、余震でびくつくことも無いのですが、

とりあえず、必要なところ以外は外出していません、

早朝4時に起きて、洗濯、庭木の水やり、、、

地震で、ドスンと落ちたモルタル壁のも回り、、、

雨風嵐に備えて、ビニールで壁をおおって、

修復工事の人が来るのを待っている。

あ。。。今日も、、、揺れたよね???

気のせいかしら?、、、

二階の倉庫と化した和室にかけてあった、、、、

若き日に、
勅使河原 創風師匠に、まるで「現代詩」の 魅力を、、感じてしまって

選択科目を受講するような気楽な気持ちで、

生け花を習いに行きました。

東京の御茶ノ水の教室で、

大学の授業の合間に

花を相手に「時を忘れる」のは、

最高に切り替え効果にもなり、良い時間でした。

昼休みに、

勅使河原創風師匠の

草月の現代詩のような、

男の花を習いに行っていたのでした。

ほとんどが、福井先生とおっしゃる女性の先生で

淡島千景さんのような、

和装のお似合いの、上品な先生でした。

男子学生の多い日大の理工学部の教室からは
5分ぐらいで、YMCAの、会場に、、、とーちゃこ!

元来が登山で見渡す四季の花の、強くたくましい

そして可憐な花が好きな私にとって

自然の命を絵の具のように使う

技巧に走る生け花は、

ショウウインドウの洋服や靴やバッグと

同類の部署に、自分の中では分類していた。

しかし、創風師匠の生け花は

切株であろうと、根のない花であろうと

その作品の中の単なる部品ではなくて

何か、、、言葉にできない

詩にも書けない

絵にもできない

「命」や「生きること」への、

根源になるような

太古から引き継がれてきた思いが

現代詩となって聞こえてくるような作品だった。

私が、、、芸術というジャンルに「幼い」のかもしれないが

命の杜を切り取って、別の命を創る意味が知りたかった。


何年か経って、
師範の看板と横長の師範の免除と送られてきました。
創風さん自身の書によるもので、

棟方画伯のダイナミックな字と通じるような

何かが有った。
花の師範免許として見ないで
美術品として、飾って観ると、いいものです。

後日何年かたって、
創風先生直々の御習字の手紙の挟まった本が送られてきた。

分厚い、大判の、師匠の作品集で、
一冊37000円前後の記念誌である。

弟子として、この方から、師範免許を許された以上
考える余地はありません。

薬剤師会の学会費を支払うような気持ちで、買いました。

創風師匠の現代詩のような。

いわれなき魂の叫びが風化して

森羅万象の一部として、形を通して、

輪廻のような「命」を感じるベースの草木に

この世の煩悩にも似た、強烈な色彩が加わり

永遠に風化にゆだねることを良しとしない、、、

生きている叫びのような

一瞬の時間の作品にしてしまい、

一瞬のカメラの映像が、、、

残るのか?風化するのか?

私にはわからない。

ともかく、、、、

生け花の命は半日で精気を喪い始める。

その点、此処まで写真に繊細な光を読み込んで

イケたばかりの「世紀を閉じ込めた写真集」は

生け花の作品とは、又、別物の迫力と、、、何かを伝えてきた。

師範をいただいた弟子としては

一冊買い求めました。

スゴーーーく、、、重たい本です。

生け花のジャンルに入れて閉まってよいのでしょうか?

造形芸術のような、ダイナミックなエネルギーを発していました。

コンパクトにすれば、
迫力がミクロになり
形だけが浮き出てくるので、

盆景のような穏やかさも感じられて、
生け花の好きな女性の座右の銘になりそうな

巨本でした。

コンパクトにすれば

ベストセラーになるかもしれません。

本棚で、ドスンと音を立てて斜めになった。

周りに置いてあった、B5~A4大の

日本の生け花とお茶のの本などが

大きな本にはじかれて、床に落ちてきた。

ついでに、師範免許の額が

(習字として、芸術作品のような師範免許なので)

ゆらゆら揺れた結果、斜めになっているのだった。

階段にかけてある、額縁なども斜めになって不安定である。

周りをビニールの幅広テープで張り付けて

ガラス部分も十字に、幅広テープで貼り付け

ガラスの割れた時の想定で、防御した、

やれやれ、、、当分ストレスが地面からやってくる。

本も額絵も凶器と化する地震である。

額縁のかかっている下には

子供を寝かさないようにと、祈っている。

さてさて、、、ストレスは、、、束の間、、、忘れたい。


昼過ぎ、、、

アランドロンの若き日の映画が、NHKで続いている。

笑点の落語家さんとは、、、

タイプが。。。全然違うんでしょう!!!!


甘いマスクで、ドンファンで

これまた、映画ならではの、、、「ワル」である。

地下室の、、、

つまり、、、

人生の生き方が地下室なのだろうか?

舞台の天井から地下室まで

大金を盗んで、、、逃亡直前で、、、下手をやって

札束がプールに沈めたバックから、、、浮いてくる。

どんどん浮いてくる、、、

プ―ルの水面が札束に覆われてゆく。。。

そこで、、、映画は終わっている。

地下室のメロディー

映画ならではの面白さが

ペーソスのある終わり方で

画面で魅せてゆく構成はさすが、、、フランス映画???

後味が良かった。

勧善懲悪を

かくも見事なウイットと、エスプリ?

また、、、音楽が良い、、、

落語家さんが、、、

アランドロンのなりたがるわけがよーくわかった。

素敵です。


一瞬、、、地震のことも、余震の事も、、、忘れられました。

ストレス解消しましたよ、、

アランドロンは、、、あの顔で「ワル」が似合う。

いや~~~映画っていいですね!!!

地震も余震も、一瞬忘れさせてくれますね。

それでは皆様、、おやすみなさい  おやすみなさい、、、お休み、、、、」m(^^m







生け花芸術も、映画も、音楽も、、、絵画も、、、

どこかに「ワルが潜んでいて、、、」

聴衆を魅惑するスパイスになっているようですね。

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